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YANASE BMW
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2023.05.31

BMW純正エンジン・オイルのラインアップと特徴をご紹介

ヤナセBMWの増田です。

 

BMWでは、純正エンジン・オイルをご用意しております。

 

2023年1月には「PREMIUM(プレミアム)」が新たに加わり、BMW純正エンジン・オイルのラインアップがさらに充実しました。

 

PREMIUMは、従来のBMW純正エンジン・オイルより低い粘度が特徴です。

これにより、さらに燃費性能が高くなり、低温下の始動性も改善。

燃費向上とCO2排出削減にも寄与し、SDGs(持続可能な開発目標)の面からも注目されているエンジン・オイルといえるでしょう。

 

今回は、新しく加わったPREMIUMを中心に、BMW純正エンジン・オイルの特徴をご紹介します。

エンジン・オイルの交換が必要な理由についてもご説明しまので、ぜひご確認ください。

BMW TwinPower Turbo engine prototype

 

 

BMW純正エンジン・オイルのラインアップや特徴をご紹介

エンジン・オイルには鉱物油、半化学合成油、化学合成油の3種類があります。

一般的に、鉱物油は安価で酸化しやすく、化学合成油は高価で酸化しにくいといわれています。

 

BMWエンジンに最適化されたBMW純正エンジン・オイルは、100%化学合成されたものです。

化学合成されたオイルは、粘度指数が高く、酸化安定性に優れているため、鉱物油に比べて交換頻度が低くなります。

 

BMWのパフォーマンスを最大限に引き出すためには、BMW純正エンジン・オイルの使用がおすすめです。

 

BMWの純正エンジン・オイルは、これまでも車種の性格や用途によって成分と粘度が異なる製品が展開されていました。

 

BMW純正エンジン・オイルを使うことでオイル交換の頻度が低くなり、交換にかかる時間やコストの削減にもつながります。

 

BMW純正エンジン・オイルのラインアップは、2023年1月に新たに加わった「PREMIUM」と、「PROTECTION」「SELECT」「BMW M PERFORMANCE」の4種類です。

 

PREMIUMは、LL-22 FE++ 0W-12、LL-17 FE+ 0W-20、LL-19 FE 0W-30の3タイプ。

PROTECTIONはLL-01 FE 0W-30があり、SELECTはLL-01 5W-30とLL-04 5W-30の2タイプとなっています。

BMW M PERFORMANCEは、10W-60です。

 

「LL」は、「Long life」の略。

一般的なエンジン・オイルではオイルを交換する目安は、走行距離1万5,000km、または1年ごととされています。

対して、BMWの純正エンジン・オイルでは、交換の目安は走行距離2万km、もしくは2年ごとと交換頻度を延ばすことが可能になっています。

 

「w」は「winter」の頭文字で、低温時の粘度を示しています。

数字が小さいほど低温でも固まりにくくなり、エンジン始動時の負荷が小さくなって、燃費も良くなります。

 

「0W」は-35℃、「5W」は-30℃、「10W」は-25℃までの低温下で使用できるという意味です。

 

30、60といった末尾の数字は、高温時の粘度を指し、オイルそのものの固さを示しています。

粘度が高い(固い)オイルの方が数字が大きく、固い方が気密性は高くなります。

 

これにより、燃焼が正常化し、エンジン内部の保護性能も向上しますが、機械損失(主にピストンなどの運動時に発生する摩擦による損失)が大きく、燃費や反応性に対しては悪影響を及ぼすことがあります。

 

PROTECTIONは、低温時のエンジン保護性能が高く、エンジンをさらに長寿命にします。

SELECTは、エンジン保護性能が優れていて、BMWエンジンの性能を最大限に引き出すエンジン・オイルです。

 

BMW M PERFORMANCEは、BMWのM系のためのエンジン・オイルです。

超高回転型エンジンに対応し、シビアなコンディションでも、Mならではの走行性能を発揮することができます。

 

※エンジン・オイルの適合については、BMW正規ディーラーにお問い合わせください。

 

新たにラインアップに加わったPREMIUM(プレミアム)の特徴

新しくラインアップされたPREMIUMは、PROTECTIONとSELECTの特長を併せ持つエンジン・オイルで、燃費性能がさらに向上して、CO2の排出量を低減させます。

実用性と環境性能を兼ね備えた、SDGsが重視される現代にふさわしいエンジン・オイルといえるでしょう。

 

PREMIUMには、LL-22 FE++ 0W-12、LL-17 FE+ 0W-20、LL-19 FE 0W-30の3タイプがあります。

5Wが主流のBMW純正エンジン・オイルの中で、PREMIUMは3タイプとも粘度が0Wであり、寒さへの耐性がさらに高くなっています。

 

また、末尾の数字が小さいことからわかるように、PREMIUMのオイル粘度は低く、粘度を最適化したことで低温時の始動性が高まり、性能を安定させています。

 

さらに、洗浄能力が高く、エンジンを清浄な状態に保つことから、エンジンを長寿命化します。

 

加えて、蒸発性能が非常に高く、エンジンの摩耗を低減することができるため、燃費性能が向上することも特長です。

 

 

エンジン・オイルの交換が必要な理由は?

BMW M TwinPower Turbo Inline-6-Cylinder Engine

エンジン・オイルは定期的な交換が必要です。

 

理由について説明する前に、まず、エンジン・オイルの役割から確認しましょう。

 

エンジン・オイルの役割

エンジン・オイルは、走行中、エンジン内部を循環しています。

その役割は、冷却機能、気密性、潤滑機能、防錆作用、清浄作用などです。

 

冷却機能とは、エンジン内部を冷やす機能で、オーバーヒートを防ぎます。

 

気密性能は、ピストンとシリンダーの隙間を埋めて、燃焼ガスが漏れることを防ぐ機能です。

 

潤滑機能は、ピストンやクランクシャフトなどの部品同士が擦れて傷まないようにする機能で、焼き付きを防ぎます。

 

防錆作用とは、油膜を張ることで錆の発生を防ぐ作用です。

 

清浄作用は、エンジン内のスラッジ(エンジン内部に溜まる燃えカス)などを吸着・回収する作用です。

 

エンジン・オイルの交換が必要な理由

エンジン・オイルの交換が必要なのは、主な機能である潤滑機能が低下するためです。

 

また、オイル自体の性能も劣化していきます。

潤滑機能の低下の原因は、エンジン内部の金属同士の摩擦などにより、オイルを構成している分子が断ち切られるためです。

 

オイル自体の性能の劣化は、燃料が燃焼するときに発生するススや、金属の摩耗で生じる金属粉、あるいは水分の混入などで徐々に進行します。

 

エンジン・オイルの劣化は、エンジンの性能を悪くしたり、騒音を大きくしたりするだけではなく、故障などの重大なトラブルの原因となることもあります。

このため、エンジン・オイルの機能を十分に保つためには、定期的な交換が必要なのです。

 

一般的に、適切なオイル交換時期は、1万5,000kmまたは1年ごととされています。

 

しかし、エンジンの種類や車種、使用状況によって適切な時期は異なるため、車の取扱説明書で確認しておくことをおすすめします。

 

BMWのメインテナンスについては、「BMWのメインテナンスをご紹介!スケジュールや充実のサービスを確認」で詳細にご紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

 

BMW純正エンジン・オイルを使ってパフォーマンスを最大限に!

BMW純正エンジン・オイルのラインアップは、PREMIUM、PROTECTION、SELECT、BMW M PERFORMANCEの4種類です。

 

新しく加わったPREMIUMは、寒冷地でのエンジン保護性能を向上させ、長寿命化するPROTECTIONと、エンジン保護性能が優れたSELECTの特長を併せ持ちます。

 

さらなる燃費の向上やCO2排出量の削減を実現する、SDGsに則したエンジン・オイルといえるでしょう。

 

BMW純正エンジン・オイルは、BMWエンジンに最適化されており、BMWエンジンのパフォーマンスを最大限に引き出します。

 

BMWのエンジン・オイルの交換は、BMW正規ディーラーで行うことをおすすめします。

BMWを知りつくすプロが、BMW純正エンジン・オイルを使用し、安全で快適な走行を長期にわたってサポートします。

 

ぜひ、お近くのヤナセBMWにお問い合わせください。

 

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