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2022.09.10

BMWエンジン4気筒と6気筒の違いは?変遷や魅力を詳しくご紹介

ヤナセBMWの増田です。

 

エンジンは車の心臓とも呼ばれる重要な部品で、種類によって性能や特徴に違いが見られます。

特にBMWはエンジンにこだわっており、その違いを知ることでより魅力を実感できるでしょう。

 

BMWの車を購入する際、エンジンを4気筒にするか、6気筒にするかで迷われる方も多いかと思います。

 

そこで今回は、BMWエンジンの違いを4気筒と6気筒を中心にご紹介します。

その他のエンジンについても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

BMWの4気筒ガソリンエンジン

 

 

BMWエンジン4気筒と6気筒の違いは?

4気筒と6気筒は、どちらもBMWを代表するエンジンです。

 

BMWのエンジンは直列3気筒、4気筒、6気筒、V型8気筒、V型12気筒とバリエーション豊富ですが、最初にバルブトロニックを投入したのは4気筒エンジンであり、当初は4気筒エンジンにこだわりを持っていました。

 

しかし、現在では直列6気筒エンジンに強くこだわっており、代表的なエンジンといえます。

発売当初からリニューアルなどに合わせて改良され、確実にグレードアップしているといえるでしょう。

 

では、特徴の違いや選び方、代表的な4気筒・6気筒エンジンの変遷についてもみていきましょう。

 

4気筒エンジンと6気筒エンジンの違い

BMWの4気筒エンジンは、パワーの大きさ自体は6気筒エンジンに及ばないものの、アクセルを踏んだ瞬間の軽快な走りが特徴です。

 

また、振動も少なくコンパクトで、バランスの取れたエンジンでもあります。

 

BMWの主力販売車種であるBMW3シリーズ、BMW4シリーズを中心に、直列4気筒エンジンが搭載されています。

 

一方、BMWエンジンで最もこだわりが強く出ているのが「シルキーシックス」とも呼ばれる6気筒エンジンです。

 

BMW6気筒エンジンは、シルクの名からも分かるように、アクセルとブレーキのつながりがまるでシルクかのように繊細である点が特徴です。

シリンダーが直線上に6つ並んでいることで振動が少なく、心地良い乗り心地が味わえます。

 

エンジンサイズが大きくなる点や、エコカー・小型車のトレンドにより一時は搭載数が減りましたが、2020年ごろから再び直列6気筒エンジンを取り入れるムーブメントが起きています。

 

4気筒エンジン・6気筒エンジンどちらを選ぶべき?

4気筒エンジンがおすすめな人は、スムーズさとコンパクトさのバランスを重視する人です。

軽快な走りを楽しみたい人には、最適なエンジンと言えます。

 

反対に、振動の少なさを重視し、パワーのある走りを楽しみたい人は最大トルクの大きい6気筒エンジンがおすすめです。

静粛性がありながらも力強い走行感を楽しめます。

 

4気筒と6気筒の歴史と変遷

BMW4気筒エンジンと6気筒エンジンの歴史と変遷を語る上で欠かせない、ターニングポイントとなるエンジンについてもご紹介します。

 

直列6気筒エンジン(発表年:1936年)

BMW328に搭載された、直列6気筒エンジン。

エンジン排気量は2.0リッター、エンジン出力は59kW〔80ps〕となっており、BMWの名を世界に知らしめた、BMWの原点とも言えるエンジンです。

 

4気筒ターボ・エンジン(発表年:1973年)

BMW 2002 Turbo(E20)に搭載された、4気筒ターボ・エンジン。

エンジン排気量は2.0リッター、エンジン出力は125kW〔170ps〕と当時では驚くべきパワーを発揮し、最高速度211km/hを達成しています。

 

直列6気筒エンジン(発表年:1974年)

BMW 3.0CSLレーシング・クーペ(E9)に搭載された、4バルブ直列6気筒エンジン。

エンジン排気量は3.5リッター、エンジン出力は324kW〔440ps〕と大きく出力がアップしました。

 

4気筒ターボ・エンジン(発表年:1983年)

BMW Formula 1 レーシング・カーに搭載された、4気筒ターボ・エンジン。

エンジン総排気量は1.5リッターと小型ながら、F1フリー走行において1,200psというパワーを実現しています。

 

6気筒ディーゼル・エンジン(発表年:1983年)

BMW524td(E28)に搭載された、BMW初のディーゼル・エンジン。

エンジン排気量は2.4リッター、エンジン出力は85kW〔115ps〕となっています。

 

 

BMWエンジンは4気筒と6気筒以外にも!その他の特徴は?

BMWの6気筒ディーゼルエンジン

BMWエンジンは4気筒と6気筒以外にもいくつかの種類があります。

続いて、それらの特徴についてご紹介します。

 

直列3気筒エンジン

現在は、1.5L直列3気筒エンジンが採用されており、118iや218iなどの車両に搭載されています。

4気筒エンジンと比べると振動が大きくスムーズさに欠ける点もありますが、エネルギーロスが少なく、コンパクトかつ軽量なため、人気のあるエンジンです。

 

V型8気筒エンジン

現在は、4.4LV型8気筒エンジンが採用されており、540iや740i、740dなどの車両に搭載されています。

大型車や高級車に使われることが多く、振動の少なさや運転時の静粛性が特徴です。

 

V型10気筒エンジン

V型10気筒エンジンは、エンジン排気量5.0リッター、エンジン出力373kW〔507ps〕とパワーがあり、BMW M5(E60)に搭載されていたエンジンです。

 

V型12気筒エンジン

V型12気筒エンジンは、V8型気筒エンジンよりさらにシリンダーが増えていることで、よりエンジンの振動数が少なく、静粛性が高まっています。

1987年に登場したエンジンですが、2022年の最終モデル「M760iファイナルV12」で35年の幕を閉じることになりました。

 

電気エンジン

環境への意識の高まりから、BMWも2013年に電気エンジンを発表し、BMW i3に搭載しています。

発表当初のエンジン出力は12kW〔170ps〕、バッテリー容量は37.9kWhでした。

 

ハイブリッド・エンジン

2014年に、3気筒ターボ・エンジンと電気モーターを搭載したハイブリッド・エンジンを発表しています。

BMW i8(I12)から搭載されており、内燃エンジンが後輪を、電気モーターが前輪を駆動させるシステムがスポーティーな走りを実現しています。

 

エンジン排気量は1.5リッター、内燃エンジン出力は170kW〔231ps〕、電気モーター出力は96kW〔131ps〕、バッテリー容量は11.6 kWhというスペックです。

 

 

BMWエンジン4気筒と6気筒の違いは軽さとパワー

BMWの車両を選ぶ際に、悩ましいのがどのエンジンタイプにするかということ。

BMWエンジン4気筒と6気筒は、どちらも魅力的なエンジンであることは間違いないですが、いくつかの違いがあります。

 

軽快さを重視して、バランスの良い走りを楽しみたい方は4気筒エンジン、パワーと静粛性のある走りを楽しみたい方は6気筒エンジンを選ぶと良いでしょう。

 

両者の違いを体感するには、実際に試乗・体感してみるのが一番です。

ぜひ一度、お近くのショールームにお越しくださいね。

 

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