2022.07.29
BMWのランフラットタイヤとは?特徴やメリット・デメリットまで解説
ヤナセBMWの増田です。
タイヤのパンクは車が走行不可能になり、旅行や仕事の予定などが台無しになるので避けたいものです。
その点、BMWのランフラットタイヤなら、パンクしても一定距離走行できます。
今回は、BMWのランフラットタイヤの特徴やノーマルタイヤとの違い、メリット・デメリットについてご紹介します。
後半では、ランフラットタイヤからノーマルタイヤに変更しないほうが良い理由やリスクを解説しているので、あわせて参考にしてくださいね。
BMWの承認タイヤ「ランフラットタイヤ」の特徴を解説
ランフラットタイヤの解説に入る前に、BMW承認タイヤについてご紹介します。
BMW承認タイヤとは、BMWの追求するハンドリング性能を実現させるために、新車に装着されるタイヤです。
BMW承認タイヤの特徴は、以下の3つです。
- オーダーメイドできる
- 信頼性が高い
- 安全性が高い
BMW承認タイヤは、BMWの各モデルにあわせて専用に開発されたタイヤで、それぞれのドライブシステムと完全にマッチするように作られています。
多くのシミュレーションを行っており、最大50項目の試験で性能を確かめています。
また、BMW承認タイヤは安全性が高いのも特徴です。
安全性能を高める技術の一つに、ランフラットテクノロジーがあります。
次に、ランフラットタイヤの特徴とノーマルタイヤとの違いについて解説していきましょう。
ランフラットタイヤの特徴
ランフラットタイヤとは、なんらかの原因でタイヤの空気圧がゼロになっても、走行できるように設計されたタイヤです。
ランフラットタイヤはパンクしてもタイヤが潰れないように、タイヤのサイドウォールにサイド補強ゴムが入っています。
そうすることで、万が一空気が漏れ出るようなことがあっても、タイヤの形状を保ったまま、一定距離走行することが可能になります。
道路上、特に高速道路でのタイヤ交換は危険が伴いますし、悪天候時のタイヤ交換は作業者の負担がかなり大きいです。
しかし、ランフラットタイヤ装着車は最高時速80km/hで最大80kmもの距離を走ることができるので、最寄りの修理工場まで自走することも可能です。
また、ランフラットタイヤを装着していると、突然タイヤがパンクした時でも、安定した走行ができます。
このようにランフラットタイヤは、タイヤのパンクによって引き起こされる危険を事前に防いでくれます。
ノーマルタイヤとの違い
ランフラットタイヤとノーマルタイヤとの違いについてもみていきましょう。
- 内部構造の違い
- 価格の違い
- 種類や取り扱い店舗の違い
内部構造の違い
ランフラットタイヤとノーマルタイヤ最大の違いは、内部の構造です。
ノーマルタイヤは風船と同じように内部が空洞になっており、亀裂が入ったり釘などを踏んでしまうと、急激に空気が漏れ出ます。
そのためノーマルタイヤは、パンクしてしまうと走行することができません。
価格の違い
ランフラットタイヤとノーマルタイヤは、価格帯が異なります。
ランフラットタイヤは内部をサイドウォールで強化している構造となっているので、ノーマルタイヤより価格が少し高めに設定されています。
種類や取り扱い店舗の違い
ランフラットタイヤは、ノーマルタイヤに比べてタイヤの種類のラインナップが少ないです。
また、専門的な技術を使っているので、取り扱い店舗もランフラットタイヤの方が少なくなります。
BMWのランフラットタイヤのメリット・デメリットも確認!
ここでは、ランフラットタイヤのメリットとデメリットをご紹介します。
BMWのランフラットタイヤならデメリットも問題ない場合があるため、あわせてお伝えしていきます。
ランフラットタイヤのメリット
ランフラットタイヤのメリットを、以下の観点からご紹介します。
- 安全性の向上
- 環境への配慮
- 居住性の向上
安全性の向上
ランフラットタイヤ最大の特徴は、安全性の向上です。
タイヤが突然パンクしても、ハンドルが取られて不安定な走行にならないように設計されています。
また、道路上でのタイヤ交換の作業の必要がなくなるので、二次的に引き起こされる可能性のある事故を防いでくれます。
環境への配慮
ランフラットタイヤを装着することで、スペアタイヤを車に積む必要がなくなります。
その結果、車両重量が軽減され、燃費の改善にもつながるでしょう。
また、スペアタイヤが不要な分、資源の節約にも繋がります。
居住性の向上
スペアタイヤの分のスペースがなくなるので、その分トランクスペースが増え、より多くの荷物が積めるようになります。
ランフラットタイヤは、車内の居住性が向上することにも貢献しています。
ランフラットタイヤのデメリット
続いて、ランフラットタイヤのデメリットについてご紹介します。
- 価格が高い
- 乗り心地に影響が出る場合もある
- 専用のホイールが必要な場合もある
価格が高い
ランフラットタイヤは、ノーマルタイヤに比べて価格が高いことがデメリットです。
専門技術を用いてランフラットタイヤの性能を実現しているので、これは仕方のないことでしょう。
また、パンク時のレッカー代が不要になることを考えると、大きなデメリットにはならないといえます。
乗り心地に影響が出る場合もある
ランフラットタイヤは、タイヤのサイドウォールを強化しているので、ノーマルタイヤと比べて衝撃を吸収しきれないという側面があります。
ただ、BMWはランフラットタイヤとサスペンションを同時開発しているので、乗り心地は改善されています。
専用のホイールが必要な場合もある
一般的なランフラットタイヤは、専用のホイールが必要です。
しかし、BMWはランフラットタイヤのホイールに対応しているので問題ありません。
BMWでランフラットタイヤからノーマルタイヤへ変更は可能?
購入費や維持費、乗り心地を考えて、ランフラットタイヤからノーマルタイヤへの変更を検討する人もいるでしょう。
ただ、結論からいうとこれはおすすめできません。
ランフラットタイヤからノーマルタイヤへ変更しない方が良い理由とノーマルタイヤへ変更する場合のリスクについて紹介します。
ノーマルタイヤへ交換しないほうが良い理由
ランフラットタイヤからノーマルタイヤへ変更しないほうが良い理由は、パンクした場合に走れなくなるからです。
JAFのロードサービス出動件数のうち、タイヤのパンクは約40万件となっています。
単純計算で一日あたり1,000件以上タイヤのパンクが起きており、JAFが対応していないパンクの修理を考えると、この数字よりももっと多いでしょう。
これだけタイヤのパンクが多いとなると、交換するリスクは大きいといえます。
ノーマルタイヤへ変更する場合のリスク
ランフラットタイヤからノーマルタイヤへ変更する場合のリスクは、以下のとおりです。
- パンクしたらその場で対応する必要がある
- 自走できないので、予定を中断しなければならない
- JAFを呼ぶと手数料がかかる
- 山奥でパンクすると連絡が取れない可能性がある
- ふらつきが現れることがある
これだけのリスクがあるので、ランフラットタイヤからノーマルタイヤへ変更する必要はないでしょう。
BMWのランフラットタイヤはパンクしても走行可能!
BMWのランフラットタイヤは、なんらかの衝撃でタイヤがパンクした場合でも、最寄りの修理工場まで自走できるように設計されています。
ランフラットタイヤには、以下のようなメリットがあります。
- 安全性の向上
- 環境への配慮
- 居住性の向上
とくに、タイヤが突然パンクしても不安定な走行にならないように設計されている点は、大きなメリットでしょう。
道路上でのタイヤ交換の作業の必要がなくなるので、二次的に引き起こされる可能性のある事故も防げます。
ランフラットタイヤにはいくつかのデメリットもありますが、BMWの場合はほぼ影響がなく、ノーマルタイヤに変更する方がリスクがあるのでおすすめできません。
興味のある方はぜひショールームにお気軽にお越しください!
ぜひ一度、試乗して体感してくださいね。
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