2020.08.18
BMWのクルーズコントロールを詳しく解説!メリットや注意点は?
ヤナセBMWの増田です。
日本でも近年導入車両が増えているアシスト機能に「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」があります。
車両との位置関係を把握し、自動で加速・減速することで危険を回避しやすくなるという便利な機能です。
現状では100%自動運転とはいきませんが、「この機能のおかげでかなり運転がしやすくなった」「ヒヤリとしたが最悪の事態には至らなかった」という感想を持つ人がたくさんいらっしゃいます。
BMWのACCは「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)」という名称で展開しており、他社のACCとはひと味違った機能も兼ね備えたアシスト機能となっています。
今回はこのBMWの「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)」について、詳しくご紹介します!
BMWのアクティブ・クルーズ・コントロールとはどんな機能?
BMWのACCである「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)」はBMWホームページ「ぶつからないためのサポート」で、次のような機能を紹介しています。
- ミリ波レーダーやカメラが常に前走車や道路の車線を検知
- 前方の車両との車間距離を維持しながら自動で加減速を行い、低速走行時には車両停止までの制御を実行
- 前方の車両に急ブレーキがかかると、まずは表示で警告
- 表示後は音声によってドライバーに危険を喚起し、ドライバーが反応せずブレーキをかけない場合は、自動的にブレーキを作動させて衝突を回避
周囲の車両との距離感を測る機能に関し、ミリ波レーダーやカメラの両方を使用することで、より精度の高い機能として成長させているのがBMWの「アクティブ・クルーズ・コントロール」の特徴といえます。
ちなみに、2020年7月現在Mシリーズ以外のほとんどのBMW車両に標準装備されています。(一部車両ではオプション装備)
以前はオプション装備として取り扱われていましたが、車両の納品までタイムラグが発生することや、オプション料金が欲しい人にとっては迷いどころとなっていました。
その安全性が広まり、市場でACCの重要性が高まるにつれて、標準装備へと変容を遂げたのです。
デザイン性・走行性だけでなく、こういった安全性能がしっかり備わっているのは嬉しいですよね。
BMWのアクティブ・クルーズ・コントロールのメリットや注意点は?
BMWのアクティブ・クルーズ・コントロールにはメリットがたくさんありますが、注意点も一部存在します。
注意点といっても、そのポイントさえ押さえれば快適なクルージングが可能です。
アクティブ・クルーズ・コントロールのメリット
BMWのアクティブ・クルーズ・コントロールの利点は「全車速追従付クルーズコントロール」であること。
全車速ですので、高速走行のときも低速走行のときも、前方の車両との距離感を一定に保つことができます。
また、あらかじめ走行距離の範疇を設定できるため、グングン加速して前の車をあおるようなこともありません。
ついつい飛ばしがちな高速道路でも前方の車両や車線を意識して走行できますし、ラッシュアワーの渋滞時にはペダル操作を最小限におさえて徐行運転することが可能です。
アクティブ・クルーズ・コントロールの注意点
注意点としては「高性能であるがゆえの過信に注意すること」が挙げられるでしょう。
基本的にはアクセルやブレーキといった操作による減速・加速の一部を車両に任せることが可能になるアクティブ・クルーズ・コントロール。
ですが、不測の事態には弱い傾向にあります。
たとえば、入り組んだ地形やカーブの多い箇所・分岐点の多い市街地ではレーダーなどによる検知機能が十分に本領発揮できないケースが見受けられます。
そして、並走車両が急に割り込んだ、子供の飛び出しがあったなどの危険回避時には、他のアシスト機能でカバーできる部分もありますが、やはりドライバーのブレーキ操作が欠かせません。
前方の車両に関しても、「故障による急な停止時に危険を回避する」など一般的な走行時には起こりにくい動きになる場合は、最終的にドライバーの運転となるため注意が必要です。
高性能なアクティブ・クルーズ・コントロールですので、ドライバーの負担は圧倒的に軽くなりますが、ペダルから足を離してしまうなど過信するのは危険の元でしょう。
クルーズコントロールを含むドライビング・アシスト・プラスでさらに快適!
アクティブ・クルーズ・コントロールはBMWの「ドライビング・アシスト」の機能の一部。
さらに「ドライビング・アシスト・プラス」を選択すると、アクティブ・クルーズ・コントロールの他、ステアリング&レーン・コントロール・アシストなどが加わるなど、より自動運転に近い快適性が実現します。
まだ全車種標準装備とはなりませんが、一部車両での設定がある車両ならぜひ導入を強くオススメします。
ドライビング・アシスト・プラスには、次の機能が含まれています。
- ACC/アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)
- ステアリング&レーン・コントロール・アシスト
- レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)
- 前車接近警告機能
- 衝突回避・被害軽減ブレーキ
車両が危険を察知するだけでなく、必要に応じて一部操作を代わりに行うことができるアシスト機能となっています。
現状、日本国内で発売されている車両はいずれのメーカーにおいても100%自動運転の車両はまだ取扱いがありません。
しかし、BWMの提唱する「駆けぬける歓び」を最大限に味わうなら、サポートするところはしっかりサポートし、ドライバー好みの走りを実現できる幅を持たせておく今の各種アシスト機能が便利なのかもしれませんね。
アクティブ・クルーズ・コントロールなら、長距離ドライブだって安心
高速走行も徐行走行も、車両が自分で判断してアシストを行ってくれる「アクティブ・クルーズ・コントロール」。
ドライバーの負担を最小限に抑え、安全に目的地まで導いてくれます。
BMWのアクティブ・クルーズ・コントロールは主に高速道路などの直線が多く、車両専用道路として確立している場所でその本領を発揮します。
通勤で運転しているけれど、時間によっては渋滞に巻き込まれやすい、といったシチュエーションが1番イメージを掴みやすいかもしれません。
アクティブ・クルーズ・コントロールを始めとした複数のアシスト機能の集合体である「ドライビング・アシスト・プラス」をうまく使えば、より快適で安心なドライブが実現します。
ぜひ一度、試乗し体感してくださいね。
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