BMW COLUMNBMW コラム

YANASE BMW
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2022.11.16

BMWの名称・ロゴの由来は?歴史についてもご紹介

ヤナセBMWの増田です。

 

BMWは創業100年を超え、日本でも人気を誇る自動車ブランドとなりました。

 

年齢層を問わず、幅広い世代で支持を得ているのは、洗練されたデザイン性やモータースポーツで培われたパワフルなエンジンと言ってもいいでしょう。

 

今では知らない人のいないBMWですが、名称・ロゴにはどのような由来があるのか、どんな歴史を歩んできたのか、気になる人も多いのではないでしょうか。

 

今回は、BMWの名称・ロゴの由来を詳しく紐解いていきます!

BMW が自動車の製造を開始した1928 年

 

 

BMWの名称の由来は?

なぜBMWという名称になったのか、その由来と、現在までの名称にまつわる歴史秘話について、さっそくお話ししていきましょう。

 

BMWはバイエリッシェ・モトーレン・ヴェルケの頭文字

BMWの前身となったのは、1913年創業の「ラップ原動機製造所」です。

バイエルン州のミュンヘン郊外に工場を開業し、エンジンの製造をはじめ「グスタフ・オットー航空機工業」にエンジンを提供していました。

 

1914年に第一次世界大戦がはじまり、航空機エンジンの需要が急増しラップ社は業績を伸ばし成長していきました。

 

第一次世界大戦中、飛行機のエンジンが高く評価されたラップ社は、1917年に「ラップ原動機製造所」から「バイエリッシェ・モトーレン・ヴェルケ(Bayerische Motoren Werke GmbH)」に社名を変更しました。

 

BMWの名称は、この頭文字から誕生したのです。

 

BMWの名が消えた?

順調に業績を伸ばしていったBMWでしたが、ドイツが第一次世界大戦に敗戦後、苦境をむかえます。

 

ドイツはヴェルサイユ条約によって軍用航空エンジンの製造を禁止されてしまい、BMWは鉄道用のブレーキや内蔵モーターの製造に移行することに。

 

ベルリンに本拠地のあったブレーキ会社「クノール・ブレムゼ社(Knorr-Bremse AG)」と共に歩んでいましたが、1920年に吸収合併され、実は一度BMWの名は消えました。

 

しかし、1922年に投資家で航空業界の先駆けだったカスティリオーニがBMWを買収し、従業員、生産施設、エンジン製造業務のすべてを「バイエリッシェ・フルークツォイク・ヴェルケ社(BFW)」が引き継ぐことに。

 

その年、社名を「バイエリッシェ・モトーレン・ヴェルケ(Bayerische Motoren Werke)」に変更し、BMWの名は復活を遂げました。

 

 

BMWのロゴの由来もチェック

BMW のロゴ、1917 年

BMWのロゴは、黒い円形の枠に「BMW」の白文字、枠の中は水色と白が対角に配色されています。

細かい色の変更はありましたが、1917年から現在までデザインは変更されていません。

 

BMWは飛行機のエンジンを製造していたこともあり、プロペラを表現しているものだと考えられていましたが、実は真相は違ったようです。

 

ロゴの由来についても、紐解いていきましょう。

 

BMWのロゴはラップ原動機製造所の伝統を受け継いでいる

BMWの前身だったラップ原動機製造所のロゴは、黒い円形の枠に「RAPP MOTOR」の白文字、枠の中はチェスのナイトを描いたデザインでした。

 

1917年に使われ始めたBMWのロゴは、ラップ社で使用していた黒い円枠に社名が入っているデザインが採用されており、ラップ社の伝統を受け継いだものといえます。

 

ロゴの特徴はBMWの故郷バイエルンカラー

最初のロゴは、黒い円形枠のフチにゴールドがあしらわれ、BMWの文字もゴールドでした。

 

現在のロゴは、枠の中が故郷であるバイエルンの紋章を表現する「青と白」が4分割されたデザインです。

当時、民間企業が州や主君の紋章を使用できなかったため、青と白の配置が紋章とは逆になっています。

 

しかし、1929年に出された広告以降、多くの人が「BMWのロゴは回転しているプロペラを表現している」と解釈するようになりました。

広告には、回転しているプロペラにBMWのロゴが入った航空機が描いてあり、BMWが航空機エンジンにおいて高い技術を持っていると印象付けた結果、そう解釈されたようです。

 

BMWグループ・クラシックのフレッド・ジェイコブズは「厳密に言うと、BMWのロゴがプロペラに由来するという解釈は正解ではありません」としながらも、「90年もの間繰り返し語られてきたこの解釈が、やがて都市伝説としてある程度正当化されるようになったのも事実なのです」とコメントしています。

 

さらに、2020年からはコミュニケーション・ロゴが、透過バージョンへ進化。

開放性と明確性を表したものになっており、上級副社長のイェンス・ティーマーは「透明バージョンの新たなロゴによって、お客様にはBMWの世界の一部となっているような親しみをより強く感じていただけたらと思います」と語っています。

 

 

BMWの歴史も簡単にご紹介

20 年代の BMW 工場 Milbertshofen

創業100年を越え、今なお多くの人に愛されているBMW。

航空機エンジンの製造からはじまり、鉄道のブレーキ製造に移行を余儀なくされ、一時期BMWの名が消えるなどの苦境を乗り越えてきました。

 

BMWといえば「駆け抜ける喜び」と、誰もが知るまでに成長した歴史をご紹介します。

 

BMWの誕生

BMWが誕生したのは1917年と先述しましたが、法的には1916年3月7日がBMWの正式な設立日となります。

 

BMWは1920年にクノール・ブレムゼ社に吸収合併され、その名が消えてしまいましたが、その後カミッロ・カスティリオーニによって、バイエリッシェ・フルークツォイク・ヴェルケ社に引き取られた経緯があります。

 

バイエリッシェ・フルークツォイク・ヴェルケ社(BFW)が社名をBMWに変更したため、BFWが設立された日がBMWの正式な設立日になるのです。

 

航空機エンジンからバイクメーカーへ

第一次世界大戦敗戦後もエンジンの開発は続けられており、バイクへ応用した500㏄水平対向2気筒エンジンが好評で財政状況は好転。

 

1923年に発売された「R32」は、シャフトドライブによって駆動力を伝える技術が高く評価されバイクメーカーとしての地位を確立しました。

 

自動車メーカーとして出発

1928年にディクシー・アウトモビール・ヴェルケ社を買収し、翌年にはBMW 初の4輪自動車「Dixi 3/15」の生産・販売を開始しました。

 

1933年に誕生した「BMW 303」は直列6気筒エンジンを搭載。

BMW初のオリジナルモデルで、今ではBMWのデザインアイコンとなっているキドニーグリルが注目されました。

 

BMWは上級モデルの開発にも着手し、1936年に全長4,600mm・全幅1,600mmの大型ボディーに流行の流線形デザインをした「BMW 326」を発売。

念願の大型高級車市場に参入しました。

 

軌道に乗りはじめたBMWでしたが、1939年に第二次世界大戦が始まり再び戦闘機エンジンなど軍需生産に専念せざるを得なくなりました。

 

倒産の危機を乗り越えて復活

第二次世界大戦でドイツは敗北し、戦闘機の開発に従事していたBMWは解体されてしまいます。

 

さらにドイツは東西に分割され、東側にあったアイゼナハの工場はソ連の統治下に、西側のミュンヘン工場はアメリカ軍に差し押さえられ、軍用の修理を行うように。

 

それでもあきらめずにバイクの開発からはじめ、1948年から「R24」を生産し、会社再建への一歩を踏み出したのです。

 

その後、自動車製造にも着手するも、軌道に乗らず苦戦を強いられますが、1961年に発表された「BMW 1500」が今までない高性能スポーツセダンとして高い評価を受けて復活し、現代のBMWへと発展していきました。

 

BMWの歴史や特徴を理解するとより魅力的に!今までのモデル変遷も」でも詳しく歴史についてご紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

 

BMWの名称とロゴの由来は故郷のバイエルンにあり

BMWは航空機エンジンの製造開発から始まり、2度の世界大戦により倒産の危機をむかえた時期もありました。

 

故郷のバイエルンから名付けた社名「バイエリッシェ・モトーレン・ヴェルケ」の頭文字をとって名付けられた「BMW」は、一度その名前が消えてしまいます。

 

しかし、航空業界の先駆けだったカスティリオーニによって復活し、航空機エンジンで培った技術を応用し世界に通用するブランドまで成長しました。

 

ロゴは、前身であったラップ社の伝統を受け継ぎ、円形の黒い外枠に社名、枠の中はバイエルンの紋章を表現しています。

現在は、見ただけで誰もがBMWだとわかり、愛されるロゴになりました。

 

さまざまな困難を乗り越え、100年を越える技術はそれぞれのモデルに活かされています。

 

「駆け抜ける喜び」を実感できる、あなただけの1台がきっと見つかるはずです。

お近くの販売店に、ぜひ足を運んでみてくださいね。

 

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