2020.02.25
BMWの歴史や特徴を理解するとより魅力的に!今までのモデル変遷も
ヤナセBMWの山崎です。
BMWはドイツ本社の創業から100年を越え、人々に愛される車両をつくり続けています。
その歴史は戦争などの影響を受け、全てが輝かしいとはいえない部分もありました。
しかし紆余曲折あったからこそ、時代に合わせた車両を生み出し続けられる、世界に誇れる自動車メーカーへと成長できたともいえます。
今回はBMWの歴史と車両の特徴、モデル変遷に関してご紹介します!
歴史のあるBMWとは、どんな会社でどんな車を売っているの?
BMWグループはBMW、MINI、Rolls-Royce、BMW Motorradといったブランドによるプレミアム・カーおよび二輪車の開発・生産・販売を主軸として、金融サービス、モビリティ・サービスの提供なども幅広く展開しています。
その規模は2018年時点で世界中に13万人以上の社員を抱える、グローバル企業といえます。
元々は1916年、ドイツの自動車メーカー(Bayerische Motoren Werke AG、バイエルン発動機製造株式会社)としてスタートしました。
現在では欧米はもちろん、アジア圏も含め、世界各国のいたるところに拠点があり、世界中のプレミアム・カーファンの視線を集めています。
日本でBMWの車両販売を展開する「ビー・エム・ダブリュー株式会社(BMW Group Japan)は1981年にBMW AGの100%出資子会社・日本法人として設立されました。
BMWブランドでは1~8のクラスを中心に、ガソリンタイプやクリーンディーゼルエンジンタイプ、プラグインハイブリットモデル、そして様々なグレードの車両をラインナップしています。
これらの車両にはその時代に合わせた「キドニー・グリル」という左右対称のフロントマスクが搭載されているのが特徴です。
カーマニアの中ではキドニー・グリルの形状で車両の年代が予想できるほど。
キドニー・グリルはいつの時代も最先端を走るBMWのまさに「顔」となるパーツの一つと言えるでしょう。
BMWの歴史はドイツから!人気になった秘密とは
1916年にドイツで創業したBMW(Bayerische Motoren Werke AG、バイエルン発動機製造株式会社)は創業当初、航空機用エンジンのメーカーでしたが、1922年に自動車・オートバイの開発へ本格的に乗り出します。
とはいえ、自動車・オートバイメーカーとしての経営はずっと順調だった訳ではありません。
第二次世界大戦に伴い、航空機を中心とした軍需産業としての立ち位置への変更を余儀なくされたり、東西ドイツの分断により主力工場が国営工場として吸い上げられ、自社開発の規模を縮小せざるを得なかったり、といった苦戦を強いられる時期がありました。
そんななか1960年代に入ると、BMWの礎ともいえる「1500」を発表したのが転機となり、プレミアム感の有る車両デザインとその走りが注目を浴びるようになりました。
続く1970年代には「初代5シリーズ」を皮切りに「初代3シリーズ」「初代6シリーズ」と、現在でもその意志を引き継がれるナンバリングモデルが次々と発表されます。
当時、世界初となるターボエンジンを搭載したことや、プレミアムセダンでありながら比較的コンパクトなボディ、硬派でありながら洗練されたデザインが人気のきっかけとなりました。
日本では1981年に法人を設立し、バブルの追い風を受けて、日本でもBMWの名を一気に知らしめることとなりました。
国産車とは一味違ったデザインや走行感が、その当時の成功者たちに愛される要因の一つだったのです。
その後、1990年代になると世界中の自動車メーカーによるM&Aや提携が盛んとなり、BMWもローバー・グループのminiなどを傘下に収めます。
100年を超える歴史の中で紆余曲折はありましたが、2000年代以降の活躍は、皆さんの知っての通りです。
新しいモデル展開に加え、先進技術を常に取り入れたメーカーとして、現在でも成長し続けています。
BMWの歴史を紐解く、車種のモデル変遷もご紹介!
BMWの車両は発売順ではなく、その車両の特徴によりナンバリングされています。
また、車両の一般的なモデル名の他にコードネームがあり、それぞれ用途により使い分けされています。
現在のモデル展開を中心に、その変遷も含めてご紹介します。
1シリーズ
BMW1シリーズの日本デビューは2004年。
BMWの主軸となる3シリーズの後継、コンパクトモデルとして登場しました。
2011年に第2世代が発表された時点でクーペモデルは2シリーズへ移行、セダン(ハッチバック)に集中したシリーズへと変貌し、2019年に発売された第3世代が最新モデル、となっています。
2シリーズ
現在、前述の1シリーズがセダンタイプに特化しているモデルであり、クーペ、グランクーペ、アクティブツアラー、カブリオレといった車両タイプは2シリーズとして展開されています。
比較的歴史も新しく、3・4シリーズよりは車両サイズや価格を抑えたい、だけど安っぽくなるのはイヤ!という気持ちを満たしてくれるシリーズです。
2019年12月時点で大幅モデルチェンジはまだされていません。
3シリーズ
現在発売されているBMWのナンバリングシリーズの中で、プレミアムコンパクトセダンの源流ともなる「3シリーズ」。
1966年から1977年にかけて販売された「2002」の流れを受けて登場しました。
現在発売されているシリーズの中では歴史の長さと比例し1番モデルチェンジも多く、販売台数も1番の3シリーズは現在は第7世代がお目見えしています。
4シリーズ
2シリーズと同様、3シリーズの派生モデルに特化して展開している「4シリーズ」。
また2019年末に2代目モデルの展開予定も発表されており、今後がますます楽しみな一台です。
5シリーズ
3シリーズが現在のBMW車両展開におけるコンパクトセダンの源流なら、5シリーズは王道ボディの源流といえるでしょう。
現在発売されている車種の中では一番歴史のあるモデルです。
6シリーズ
1976年に初代モデルが発売されて以降、一度終売モデルとなりましたが、2003年に5シリーズの派生モデルとして復活しました。
2シリーズ同様、クーペ・カブリオレなどが中心でしたが、2017年の4代目モデルからは、車両の大きさを活かしたグランツーリスモに特化しています。
7シリーズ
現在のBMWを誇るフラッグシップ・モデル(最高級・最上級)の「7シリーズ」。
単に高級感があるだけではなく、その時代を象徴する最先端の走行性能が味わえるのも人気の裏付けとなりました。
また、フラッグシップ・モデルの名に相応しく要人警護を視野に入れたモデルがあるのも特徴的ですよね。
7シリーズはセダンのみのモデル展開ですが、エンジンのタイプやグレードの選択肢がBMWの現行モデルの中で1番豊富であり、大人のドライブを十二分に演出してくれる1台です。
8シリーズ
現行モデルのクーペ・カブリオレのフラッグシップ・モデルとなる1台です。
初代はかつて「世界一美しいクーペ」と呼ばれながら、日本の高級車事情には合わない部分があり、1999年に一度終売を迎えます。
その後、モデルチェンジをした6シリーズの復活により、8シリーズは事実上、シリーズ展開からは除外されていましたが、2018年に2代目8シリーズが発表されます。
2代目モデルは大型でありながら、軽快な走りができる流麗なボディの形状が特徴です。
Xシリーズ
1~7のナンバリングモデルの流れを汲みつつも、次世代の走りに合わせた「SUV」であるXシリーズ。
大きく分けて「X1」「X2」「X3」「X4」「X5」「X6」「X7」の7モデルがあり、BMWが提唱する”SAV”(スポーツ・アクティビティ・ビークル)、”SAC”(スポーツ・アクティビティ・クーペ)というコンセプトを主軸としているのが特徴です。
他の車両より「アグレッシブに様々なアクティビティのある場所へ連れていきたくなる」ような一台となっています。
(※X2,X4,X6はそれぞれX1,X3,X5のSACモデルとしての位置づけの意味も含みます)
Mシリーズ
ナンバリングモデルのグレードである「M Sport(M Performance Automobile)」もスポーツ仕様として展開していますが、もっとスポーティーな走りをすることができる「Mシリーズ」。
BMWの子会社であるBMW M GmbHがナンバリングの車両をチューニングしたモデルでもあり、よりアクティブな走りを追求する人向けの一台となっています。
Zシリーズ
BMWでは唯一「ロードスター」の名称でモデル展開したことのあるシリーズ(他はカブリオレ)で、発表当初からスポーツモデルとして特化したシリーズです。
かつてはZ1などのモデルもありましたが現在はZ4のみの展開となっています。
iシリーズ・プラグインハイブリッド
BMWの電気自動車およびプラグインハイブリットモデルです。
近年の流れを受けてエコにも目線を向けつつ、BMWならではの走行感は揺るがない一台がきっと見つかります。
BMWの歴史や変遷を知れば、より自分の一台が好きになる!
BMWの車両がどんな形で発展したかだけでなく、その車両を販売しているメーカーの歴史がわかると、より愛着が沸いてきますよね。
現行モデルの基礎となる車両は、その多くが2000年代に発売されたものですが、モデルチェンジが頻繁なモデルもあれば、長く同じ車両を展開しているものも。
それぞれに個性が光る一台となっています。
ぜひ色々見比べて、お気に入りの一台に出会ってくださいね。
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