2021.04.28
BMWの承認タイヤの市販タイヤとの違いは?特徴やメリットを詳しく!
ヤナセBMWの増田です。
どんなに優れた自動車でも、タイヤがイマイチであれば、十分な走行感を味わえないばかりか安全性に不安が残ることもあります。
もしどのタイヤを選ぶか迷ったら「承認タイヤ」がオススメ。
もちろん新車納入時は承認タイヤを使っていますが、タイヤを買い換えると想像以上にその違いを感じて驚くことになるかもしれません。
今回は「承認タイヤと一般的な市販タイヤとの違い」を中心に取り上げていきます。
承認タイヤとはどんなタイヤを指すの?
「承認タイヤ」とは、自動車メーカーがタイヤメーカーと共同で開発した「その自動車に合ったカスタマイズがなされているタイヤ」を指します。
走り比べていただけると実感できるのですが、車が持つポテンシャルを最大限に引き出すには、地面へのグリップ感やドライバーの動作を即時に伝えられることがカギとなります。
承認タイヤは自動車の開発と同時進行で開発されますので、新車リリース時にはその車両に
合わせたタイヤが用意されており、純正だからこその走りをすぐに体感する事ができます。
どの自動車メーカーの承認タイヤなのかは、それぞれメーカー固有の記号や略称が記載されており、BMWの場合は「☆(スターマーク)」マークが刻印されています。
自動車の個性を陰ながら支える、重要なパーツの一つである「タイヤ」。
承認タイヤなら走行感アップはもちろんのこと、車両を支え、ドライバーや同乗者の快適性にもプラスの効果が期待できます。
BMWの承認タイヤの特徴や市販タイヤとの違い、メリットとは
BMWでは承認タイヤを独立したパーツとして捉えるのではなく、シャーシの一部として重視し、サスペンションと一体化させて開発を行っています。
そのこだわりはタイヤの断面プロファイル、内部構造はもちろん、接地面のゴムコンパウンドの配分など細部に至ります。
このこだわりこそが、ほかの汎用的な市販タイヤでは出せない走行感や直感的なブレーキングなどを実現させるのです。
仮に市販タイヤでメーカー公式発表の数値と近しい走行感が得られたとしても、そのポテンシャルを維持し続けられるかどうかや、運転で非常に重要なファクターとなる安全性は保証できません。
BMW承認タイヤと一般的な市販タイヤとの違い
一般的な市販タイヤとの違いとして、BMWの承認タイヤならではの特徴を挙げてみましょう。
- BMWの明確な条件に沿って開発されたタイヤである
- DSCやABSなどのセーフティーシステムと最適な組み合わせである
- 購入時にBMWに搭載されるタイヤと同じである
- 方向の安定性、ステアリングのレスポンスや快適性など、BMWの基準を満たしている
BMWの魅力である加速感は、承認タイヤで実現することを念頭において開発されています。
市販タイヤの多くはせっかくの走行性能を十分に味わうことができないでしょう。
また、BMWの車両は独自の安全性能も充実していますが、その高いパフォーマンスも承認タイヤだからこそ体感できるのです。
BMW承認タイヤのメリット1:日本の道路環境に適している!
輸入車であるBMWの車両は海外で開発されますが、海外でのテスト走行だけでなく販売する各国でチューニングしてから販売されます。
もちろん、BMWの承認タイヤも各国で異なります。
排水性を持つ高規格舗装の日本の道路環境に合わせてテストも行っており、その結果に応じて承認タイヤのコンディションは最適化されています。
日本でBMWの車両を走らせるのに最適なタイヤ、それがBMWの「スターマーク付き承認タイヤ」です。
BMW承認タイヤのメリット2:予算や好みに合わせて選択可能!
各種タイヤメーカーと共同開発する承認タイヤは、提携メーカーによりそれぞれ異なる個性を持ちます。
各タイヤメーカーが持つ個性を活かしつつ、BMWの走りを実現するのがいわゆる「承認タイヤ」であり、予算や好みに合わせて選択できます。
提携先はグローバル・スタンダードな企業ばかりとなるため、価格が心配と思う方もいるかも知れません。
でも、ご安心ください!
基本的にはオープンプライスとなるものの、一定ラインの価格となるよう調整されており、その価格帯も平均的な市販タイヤに近しい価格となるように配慮されています。
ずばぬけて高額で手に入らない!ということはなく、承認タイヤのメリットを踏まえると、快適と安全のために必要な経費として捉えていただけるはずです。
BMWの承認タイヤには独自の承認プロセスがある!
BMWの承認タイヤは独自のプロセスを経て、晴れてスターマーク付きとして販売されます。
基本的な承認プロセスは次の通りです。
1:コンセプト設計
BMWの承認タイヤはタイヤ独自で開発されるのではなく、サスペンションの一部としてコンセプト設計がなされます。
一般的にスポーティー志向の車両と街乗り重視の車両では、サスペンションの硬さやしなやかさが異なります。
同じインチ数でもモデルによって適用タイヤが違うのはこのためです。
まずはどんなユーザーをターゲットとし、どのような走りを実現させたいのか。
細かなコンセプトを元に設計を行います。
その情報を詳しくタイヤメーカーへ伝え、具体的な開発が始まります。
2:テスト
クルマやタイヤのプロトタイプ(試作品)ができたらテストが始まります。
①南フランスにあるBMWの巨大なテスト・コースに持ち込みます。
テスト期間は約3週間。
プロトタイプのタイヤを実際に装着し、「パフォーマンス」「安全性」「快適性」「経済性」などの様々な厳しい要求基準に応えているか徹底的な試験にかけられます。
クリアすべき条件例
- 高速(160km/h)旋回中にパンクさせてタイヤがリムから外れない
- ハンドリングやブレーキ性能が要求通りに発揮されている
- ランフラット・テクノロジー・タイヤに対して、空気圧0kpaの状態での厳しい耐久性評価テストを行う
また、このテストの段階で並行して日本の環境でもテストが行われ、そこで得られた結果は随時開発チームにフィードバックされます。
②最終テストでは各メーカーが難関テストコースとしているニュルブルクリンクで全力走行します。
BMW車にふさわしい運動能力が発揮できているかを相対的に試験されます。
3:承認
承認テストでもタイヤ単体で評価するのではなく、サスペンションとのバランスを見ながら理想的な走行感が得られるかを細かくチェックします。
このようなプロセスを経て、スターマークがついた承認タイヤは、オーナーへの最高のパフォーマンスを提供することでしょう。
BMWの承認タイヤと市販タイヤの差は歴然!
「承認タイヤ」とは、自動車メーカーがタイヤメーカーと共同で開発した「その自動車に合ったカスタマイズがなされているタイヤ」のこと。
自動車の開発と同時進行で開発されるため、新車リリース時にはわせたタイヤが用意されており、純正だからこその走りをすぐに体感できます。
BMWの承認タイヤは単にタイヤメーカー任せで開発依頼しているわけではなく、まさに「共同開発」として成分の配合や細かな形状の違いに関しても、二人三脚で開発・テストしています。
厳しい条件をクリアしたからこそ、実現できる走りがそこにはあります。
新車導入時はもちろん承認タイヤを採用していますが、長年乗り続けるためには承認タイヤの性能が不可欠です。
ぜひ、その違いを一度試乗で体感してみてくださいね!
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