2021.05.30
BMWのエンジンはこだわり満載!変遷や種類ごとの魅力をご紹介
ヤナセBMWの増田です。
自動車の心臓部ともいえる「エンジン」ですが、その性能や特徴についてどのような違いがあるかはご存知でしょうか。
BMWの個性ある走行感に大きく寄与するエンジンのこだわりを知ると、よりその魅力が実感できるかも知れません。
今回はBMWのエンジンの特徴や魅力についてご紹介します。
BMWのエンジンのこだわり部分や魅力とは?
BMWのエンジンは直列3気筒、4気筒、6気筒、V型8気筒、V型12気筒とバリエーション豊富です。
もともと航空機のエンジン製造をしていたこともあり、そのエンジンの魅力は最高出力/最大トルクが全モデルを通じて高い傾向にあります。
特に、BMWは直列6気筒エンジンへのこだわりが強いのが特徴です。
発売当初から高出力でありながらもリニューアルなどに合わせてチューンナップされ、同じモデル・グレードでも製造時期により、その実力がグレードアップしていることが伺えます。
時代ごとに流れを先取るエンジンを開発しており、ヨーロッパツーリンカー選手権での連覇など、さまざまなレースで実績を残すほどの実力を持っています。
また、電気自動車の登場などにより、製造コストの高いV型エンジンは市場から少なくなってきていますが、スポーティネスな走りにはV型エンジンは不可欠!と考えるBMWにとって、V型8気筒エンジンはもちろん、V型12気筒エンジンも提供されています。
一度走らせてみると、その力強さは手に取るように実感できるでしょう。
V型エンジンはその形状から、大きめボディのモデルにのみ設定されていますが、ハイクオリティなパフォーマンスを体感でき、まるで自分がサーキット走行をしているような錯覚に浸れること間違いなしです!
BMWのエンジンの歴史、エンジンの種類や特徴を詳しく!
BMWのエンジンの歴史と注目すべき12種類のエンジン
歴史を語るには避けて通れないエンジンは、12種類あります。
もちろん、それ以外のエンジンにもそれぞれの時代を彩る特徴はありますが、まずはターニングポイントとなるエンジンについて確認していきましょう。
BMW IIIa(発表年:1917年)
水冷直列6気筒エンジン(キャブレター方式)
エンジン排気量:19.1リッター
エンジン出力:140 kW〔185ps〕
発表時の搭載モデル:航空機用直列6気筒エンジン
2気筒ボクサー・エンジン(発表年:1936年)
2気筒ボクサー・エンジン
エンジン排気量:500cc
エンジン出力:18kW〔24ps〕
発表時の搭載モデル:BMW R5 モーターサイクル用
直列6気筒エンジン(発表年:1936年)
直列6気筒エンジン
エンジン排気量:2.0リッター
エンジン出力:59kW〔80ps〕
発表時の搭載モデル:BMW328
V型8気筒エンジン(発表年:1954年)
V型8気筒エンジン(キャブレター方式)
エンジン排気量:2.6リッター
エンジン出力:74kW〔100ps〕
発表時の搭載モデル:BMW502
4気筒ターボ・エンジン(発表年:1973年)
4気筒ターボ・エンジン
エンジン排気量:2.0リッター
エンジン出力:125kW〔170ps〕
発表時の搭載モデル:BMW2002 Turbo(E20)
直列6気筒エンジン(発表年:1974年)
4バルブ直列6気筒エンジン
エンジン排気量:3.5リッター
エンジン出力:324kW〔440ps〕
発表時の搭載モデル:BMW3.0 CSL レーシング・クーペ(E9)
4気筒ターボ・エンジン(発表年:1983年)
4気筒ターボ・エンジン
エンジン排気量:1.5リッター
エンジン出力:1,200ps(F1フリー走行において)
発表時の搭載モデル:BMW Formula 1 レーシング・カー
6気筒ディーゼル・エンジン(発表年:1983年)
6気筒ターボ・ディーゼル・エンジン
エンジン排気量:2.4リッター
エンジン出力:85kW〔115ps〕
発表時の搭載モデル:BMW 524td(E28)
V型12気筒エンジン(発表年:1987年)
V型12気筒エンジン
エンジン排気量:5.0リッター
エンジン出力:220kW〔300ps〕
発表時の搭載モデル:BMW 750i(E32)
V型10気筒エンジン(発表年:2004年)
V型10気筒エンジン
エンジン排気量:5.0リッター
エンジン出力:373kW〔507ps〕
発表時の搭載モデル:BMW M5(E60)
電気エンジン(発表年:2013年)
電気エンジン
エンジン出力:12kW〔170ps〕
バッテリー容量:37.9kWh
発表時の搭載モデル:BMW i3(I01)
ハイブリッド・エンジン(発表年:2014年)
3気筒ターボ・エンジン&電気モーター
エンジン排気量:1.5リッター
内燃エンジン出力:170kW〔231ps〕
電気モーター出力:96kW〔131ps〕
バッテリー容量: 11.6 kWh
発表時の搭載モデル:BMW i8(I12)
BMWは前身事業を航空機エンジンとしており、時代の移り変わりに合わせて自動車用/モーターサイクルのエンジンに特化していきました。
1922年頃より本格的に自動車・モーターサイクルの開発/発売が始まった後、BMWの礎ともなるエンジンは1936年に登場しました。
BMWのこだわりが詰まった「直列6気筒エンジン」です。
当時の車両の中でもその実力は折り紙付きで「ドイツ製のドライブ・ユニットは極めてスポーティである」という評判を得て、その名を世界に知らしめることになります。
その当時のエンジンとしては高出力でありながらも、車両総重量の軽量化を実現しており、現在にも通じるほどの高回転力を誇るエンジンを製造できたことがわかります。
モーターサイクル用のエンジンも特徴的であり、500ccと現在においても大きめなボディのものです。
もちろん、その最大出力も当時ではかなり高出力を誇っていました。
このエンジンの技術やデザインは、現在のBMWのモーターサイクル用エンジンにも息づいているのがわかります。
1983年にはモータースポーツ仕様のV型エンジンを、2000年代に入ると電気エンジン、プラグインハイブリッド・エンジンを発表。
時代ごとに、常に前進するBMWの技術の高さがうかがえます。
BMWの車両の歴史はこちらも参考にしてくださいね。
BMWの歴史や特徴を理解するとより魅力的に!今までのモデル変遷も
現行モデルのエンジンの種類と特徴
BMWのエンジンといえば「通称シルキーシックス」と呼ばれる直列6気筒エンジンが、一番その実力を実感できると言われています。
シルクの名の通り、加速時/減速時のつながりがまるでシルクのようになめらかで、高出力でありながらもスムーズにつながる感覚は自分の手足かと錯覚する程です。
しかし、その実力は知られていてもエンジンサイズはどうしても大きくなる点とエコカーや小型車が好まれ始めた1990年頃から、市場全体のムーブメントは3気筒・4気筒エンジンを中心に「エンジンの小型化」が進む傾向にあります。
そのため、主力販売車種であるBMW 3シリーズ/BMW 4シリーズなどを中心に直列4気筒エンジンのモデルが多くラインナップされています。
単に小型化しただけでなくV型8気筒エンジンのメリットを活かして開発した直列4気筒エンジンは、2013年には優秀なエンジンに贈られる「エンジン・オブ・ザ・イヤー」に輝きました。
1980年代に大型エンジンでは直列よりも省スペースで迫力のある走りができるV型エンジンが注目を集めたものの、やはり制作コストは直列の方が勝るという見方があり、大型エンジンは直列6気筒/V型ともに、BMWのエンジンのこだわりとして双方を残すこととなっています。
2020年半ば頃から現在では国内外を問わず、再び直列6気筒エンジンを取り入れる風潮もあるようです。
現在のエンジンは、エンジンタイプと排気量は固定しています。
また、プラグイン・ハイブリッドタイプと、通常のガソリンエンジンは同じ型式のものを採用しています。
現行のガソリン/ディーゼルエンジンは4タイプ
BMWの最高峰のエンジンでスポーティーな走りを堪能!
BMWの車両がスポーティネスで力強い走りを実現できるのは、航空機エンジンで培った技術を惜しみなく自動車用へとカスタマイズし、時代に合わせて幾度となく改良を重ねているからこそ。
どれだけ洗練されたスタイリングのエクステリア/インテリアを持っても、その心臓部が心もとなければ完璧な走りを実現することはできません。
BMWの車両の実力は、エンジン・オブ・ザ・イヤーにも賞された最高峰のエンジンがあるからこそ体感できるものです。
ぜひ一度、お近くのショールームで試乗・体感してみてくださいね。
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