2021.06.07
BMWの6シリーズと8シリーズを比較!特徴や乗り心地は?
ヤナセBMWの増田です。
惜しまれつつも2020年をもって生産終了となった「BMW 6シリーズ」。
初代は1977年からと歴史のあるモデルでありましたが、2017年のリニューアルに伴い「グランツーリスモ」に特化したモデルとしてそのファイナルを飾りました。
一方、2017年以前にはラインナップのあったクーペ・カブリオレ・グラン クーペはスタンダード仕様をBMW 5シリーズに、ハイグレード仕様をBMW 8シリーズへとその役目を明確に分けたラインナップへと進化を遂げました。
今回はそんなBMW 6シリーズとBMW 8シリーズについて比較していきましょう。
BMWの6シリーズと8シリーズを比較!基本スペックの違いは?
BMW 6シリーズは2017年を境に第4世代であるグランツーリスモに特化したモデルとなりましたが、2011年に発表された第3世代の6シリーズには、ハイスペックな3.0L直列6気筒エンジンの「640i」および4.4LV型8気筒エンジン「650i」のクーペ・カブリオレ・グラン クーペがラインナップされていました。
この型式名・スペックから見てもわかるように、第3世代の特徴はBMW 8シリーズへとその立ち位置を明け渡し、セダン・ツーリング・SUVの利点をそれぞれ組み合わせたのが第4世代の6シリーズと言えます。
BMW 8シリーズはクーペ・カブリオレ・グランクーペの3タイプがあり、シリーズの中でも最高級と言えるほどのスペックで、ラグジュアリー感あふれるインテリアが魅力です。
全てのモデルでボディサイズは大型ですが、なかでもグランクーペは全長が5,000㎜オーバーで、世界的に見てもビックサイズと言えます。
6シリーズのグランツーリスモも、その形状ゆえにBMW史上でも最大級の全長を誇りますが、ラゲッジルームとボディのバランスなどを総合的に判断すると、8シリーズと6シリーズの居室スペースの前後感覚にはそれほど大きな違いはないでしょう。
ただ、BMW 6シリーズ グランツーリスモのほうが最低地上高が高く、視界は広く見えるかも知れませんね。
BMW 6シリーズ グランツーリスモの基本スペック
BMW 8シリーズ クーペの基本スペック
BMW 8シリーズ カブリオレの基本スペック
BMW 8シリーズ グラン クーペの基本スペック
BMW 6シリーズと8シリーズの走行性能を比較!
第3世代のBMW 6シリーズ販売当初には640i/650iがラインナップされており、型式名の数字下2桁は総排気量の目安とされています。
※「BMWのシリーズの見分け方は?シリーズの意味や各シリーズの特徴も」でも詳しくご紹介しています。
第4世代の6シリーズは直列4気筒エンジンに特化し、大型ボディでありながらも価格を抑えることを実現。
一方で第3世代の6シリーズに存在した高出力エンジンをBMW 8シリーズにシフトした形をとっています。
もちろん8シリーズのエンジンは随時チューンナップされ、Mモデルでは最大出力390 kW〔530〔ps〕/5,500rpm、最大トルクは750Nm〔76.5kgm〕/1,800-4,600rpmと、BMW史上でも類を見ない高機能エンジンを搭載しています。
モータースポーツにも通じるそのエンジンのパワーは、ひとたび車両に乗り込めば、アクセルを踏み出した瞬間から実感できるはずです。
一方、6シリーズ グランツーリスモのエンジンも負けていません。
直列4気筒エンジンの中では高性能を誇り、BMWが重視する後輪駆動のメリットを最大限活かす設計をとっています。
BMW 6シリーズと8シリーズの乗り心地を比較!安全装備の違いは?
乗り心地や安全装備はどちらもハイスペックを誇っていますが、BMW 8シリーズのほうが今でもリニューアルを重ねているところを見ると、より高機能と言えそうです。
乗り心地とシート仕様
フロントシートはどちらも電動フロント・シート(8ウェイ/運転席&助手席、運転席メモリー機能付)をベースとし、BMW 6シリーズはフロント・シート・ヒーティング、630iではリア・シート・ヒーティングも採用可能です。
また、後部座席でもエンターテイメントを楽しむことができる専用モニターもオプション搭載できます。
BMW 8シリーズは、さらにフロント・アクティブ・ベンチレーション・シート(微細な隙間から適度な風が流れる)などのオプションも選択可能。
夏の暑い時期のレザーシートによる不快感を軽減し、さわやかな乗り心地を演出する効果が期待できます。
カブリオレを採用している8シリーズならではの、振動などの外的要因の影響を受けにくいシートはロングドライブでも疲れを感じさせません。
安全性能の比較
安全性能に関してはどちらもハイスペックなものを採用していますが、2021年にチューンナップされているBMW 8シリーズの方が、さらにハイスペックな安全性能を採用しています。
BMW 6シリーズは「パーキング・アシスト・プラス」「ドライビング・アシスト・プラス」を採用しています。
8シリーズは2021年時点で最高峰といえる「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」を採用し、加えて「パーキング・アシスト・プラス」にもオプションで「BMWナイト・ビジョン(歩行者、動物検知機能付)」や「リモート・パーキング」などを搭載可能です。
これからもBMW 8シリーズの安全性能はどんどん進化していくことでしょう。
BMW 6シリーズと8シリーズ、それぞれがハイスペックで個性的
BMW 6シリーズと8シリーズはそれぞれ、2010年代〜2020年のハイスペック車種としてラインナップされた車種で、BMW 6シリーズは特にグランツーリスモという形状を取り入れたことで、その個性を力強く位置づけるものとなりました。
6シリーズにラインナップされていたクーペ/カブリオレ/グラン クーペは、8シリーズでもその存在感を放っており、BMWのハイスペック車種としてますます進化することが期待できます。
6シリーズは現状、認定中古車を始めとした中古車市場でしかお目にかかる機会がないものの、街中でも目立つこと間違いなしでしょう。
また、8シリーズの実力は一度目にすれば手に取るように実感していただけるはず。
ぜひ一度、ショールームでその乗り心地を体感してくださいね。
詳しい仕様等に関してはこちらもご覧ください!
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