2022.09.02
BMW i3の燃費(電費)や維持費は?内訳や総額もご紹介
ヤナセBMWの増田です。
電気自動車かつサステイナブルな素材を使用するなど環境にも配慮しながら、ガソリン車顔負けのスポーティーな走りが魅力の「BMW i3」。
日本では2014年に初代モデルが登場。
今回は「BMW i3」を購入する前に知っておきたい特徴や魅力について、そして維持費の内訳や燃費(電費)・燃料費(電気代)の目安、年間維持費の合計をご紹介していきます。
BMW i3の特徴は?燃費(電費)を詳しくチェック!
未来を感じさせるようなデザインや最先端の安全機能も搭載されている「BMW i3」。
環境に配慮した電気自動車でありながら、スポーティな走りを実現しています。
その特徴や走行性・排気量・燃費(電費)、基本スペックについて見ていきましょう。
BMW i3の特徴
「BMW i3」のラインナップは、「i3 ATELIER」と「i3 ATELIER レンジエクステンダー搭載車」の2つ。
BMW 3シリーズをベースに作られた車で、コンパクトでありながら、広めの居住空間が魅力的な一台です。
キドニーグリルがフロントに搭載されている点は、多くのBMWの車と共通していますが、ダイナミックなボディ・ラインや、ボンネットからリヤ・エンドへとつながるブラック・ベルトは、BMW i3特有のデザイン。
また、BMW i3をはじめBMWの電気自動車は、電気を動力にする走行中だけでなく、サステイナブルな素材を使用するなど、さまざまな面で環境に配慮されているところも特徴です。
例えば、ユーカリ・ウッドを使用したレザーや、ペットボトルを再利用したポリウレタン樹脂から作られたシートを採用しています。
BMWの最先端の安全機能を搭載している点も、BMW i3の注目すべきポイントです。
ドライブを支援する「アクティブ・クルーズ・コントロール」や車線からのズレを警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」、制限速度を教えてくれる「トラフィック・サイン・アシスト」などを搭載しています。
BMW i3の走行性・排気量・燃費(電費)
現行モデル「i3 ATELIER」と「i3 ATELIER レンジエクステンダー搭載車」の走行性能や排気量、燃費(電費)について、それぞれご紹介していきましょう。
BMW i3 ATELIER
駆動用バッテリーにリチウムイオン電池を搭載し、電気モーターは交流同期電動機となっている「BMW i3 ATELIER」。
環境に配慮した電気自動車でありながら、電気モーターの最高出力は125kW(170ps)、最大トルクは250Nm(25.5kgm)とパワーも持ち合わせており、わずか7.3秒で100km/hに到達します。
交流電力消費率は、WLTCモードで127Wh/kmです。
使用環境による交流電力量消費率は、以下のとおりです。
- 市街地モード(信号や渋滞等の影響を受ける比較的低速な走行を想定):109Wh/km
- 郊外モード(信号や渋滞等の影響をあまり受けない走行を想定):116Wh/km
- 高速道路モード(高速道路等での走行を想定):142Wh/km
急速充電DCステーションで充電すれば、50分ほどで高電圧バッテリーの80%の充電が可能。
また、i3 ATELIERレンジエクステンダー搭載車の一充電電力消費量は41.30kWhです。
「BMW Charging」と提携している充電所では、最初の12ヶ月は充電無料という特典がついています。
BMW i3 ATELIER レンジエクステンダー搭載車
走りながら発電する機能、レンジエクステンダーを搭載した「BMW i3 ATELIER レンジエクステンダー搭載車」。
BMW i3 ATELIERと同じ駆動用バッテリー、電気モーターを使用していますが、直列2気筒、総排気量647ccの発電用エンジンにより航続可能距離が延長しています。
ハイブリッド燃料消費率WLTCモードの燃費は、19.0km/Lとなっています。
使用環境による交流電力量消費率は、以下のとおりです。
- 市街地モード:17.5km/L
- 郊外モード:22.9km/L
- 高速道路モード:17.7km/L
「BMW i3」の基本モデルのスペック
「i3 ATELIER」と「i3 ATELIER レンジエクステンダー搭載車」の共通スペックを紹介します。
- 全長×全幅×全高(mm):4,020×1,775×1,550
- ホイールベース(mm):2,570
- 駆動用バッテリー:リチウムイオン電池
- 電気モーター:P250
- 最高出力(kW [ps] /rpm):125〔170〕/5,200
- 最大トルク(Nm [kgm] /rpm):250〔25.5〕/100-4,800
BMW i3の燃料費(電気代)を含めた年間の維持費は?
「BMW i3」の年間の維持費はどのくらい必要となるのでしょうか?
車検や自動車税・自動車保険料の内訳の目安を考慮しながら算出していきましょう。
※2022年9月2日時点
年間の税金額
まずは自動車を所有すると必要となる2つの税金、自動車税と重量税についてです。
それぞれの金額をご紹介します。
自動車税
普通車の自動車税の金額は車両の総排気量によって変わります。
「BMW i3」は電気自動車です。
電気自動車は、総排気量1リットル以下に分類されるので、年額25,000円です。
※自動車税は2019年10月1日以後に最初の新規検査をした車両の場合
重量税
重量税は車両重量によって料金が異なり、重量が重いほど税額が高くなります。
「i3 ATELIER」と「i3 ATELIER レンジエクステンダー搭載車」のそれぞれの車両重量は、1,320kg、1,440kgとなっています。
~1,500kgとなりますので、12,300円の重量税が必要です。
※継続検査等時、1年自家用、13年経過未満の場合
※エコカー減税の適用がない場合
詳しくは国土交通省の自動車重量税額もご覧ください。
自動車保険料
自動車の保険には、自賠責保険料と任意保険料の2つがあります。
自賠責保険料
自賠責保険は、車を所有する場合に必ず契約する保険です。
交通事故を起こした場合に対人への損害を補償するもので、運転者の怪我や物的な損害(自動車の破損など)についての補償は対象外になります。
「BMW i3」を自家用乗用自動車として使用する場合、自賠責保険料は24カ月契約で20,010円です(2021年4月1日以降に保険期間の始期を有する場合)。
※離島・沖縄以外の地域に適用の場合
任意保険料
自賠責保険は事故で運転者が怪我をした際や対物の補償には対応していないため、任意保険を契約することでもしもの時のために足りない部分を補います。
任意保険の料金は、契約者が契約する保険によって異なります。
補償内容も保険会社やプランによってさまざまなので、ドライバーが安心できる内容が揃ったものを選んで契約しましょう。
車検費用
車検では道路運送車両法で定められている安全性の確保のために、点検・整備・検査を行います。
「BMW i3」の車検料には、基本車検料、法定費用、部品交換費用といった費用が含まれます。
基本車検料は車検をしてもらう業者によって異なります。
内訳は定期点検料、測定検査料、代行手数料で、金額を業者側が自由に設定できます。
法定費用には、自動車重量税、自賠責保険、印紙代があり、費用は法律で定められた一律の金額となります。
印紙代は新規検査の場合2,500円、2回目以降の継続検査なら2,200円が必要です。
※2021年10月1日から自動車の検査の際に支払う法定手数料として「技術情報管理手数料」が1台あたり一律400円課されており、その金額も合算しています。
部品交換費用はパーツの劣化やブレーキパッドの摩耗、オイル漏れなど、車両の劣化状況によって金額が異なります。
「BMW i3」は輸入車ですので、国産車と比較するとメーカー専門部品は10~30%ほど割高になる傾向があります。
あくまで目安ですが、BMWの車検費用は初回車検の場合は大きな修理や交換部品が発生しにくいため、合計で約15万円となります。
「BMW i3」で見ると内訳は車検整備費用の約10万円に、法定費用約3.5万円というところです。
ただし2回目以降の車検では交換する部品や修理も想定できるため、初回の車検費用よりも10万円以上高くなることも考えられます。
年間の燃料費(電気代)
「BMW i3」は電気自動車なので、燃料費はガソリン代ではなく電気代を計算します。
スタンダードモデルの「i3 ATELIER」の場合、交流電力消費率はWLTCモードで127Wh/kmとなっています。
例として年間10,000km走行、1Whの電気量を0.027円で計算すると、電気代はWLTCモードで約34,000円です。
BMW i3の年間維持費の合計
「BMW i3」の1年間の維持費の合計目安を「i3 ATELIER」の場合で見ていきましょう。
- 自動車税:25,000円
- 重量税:12,300円(エコカー減税なしの場合)
- 自賠責保険:20,010円(24ヵ月契約)
- 車検費用:約100,000円(法定費用以外・初回の場合)
- 燃料費 :約34,000円(年間10,000km走行、交流電力消費率WLTCモード 127Wh/km、0.027円/Whとして計算)
合計すると約191,000円となりますので、1つの目安としてご参考ください。
ただし、任意保険料や駐車場代、部品交換・修理代が増えるとさらに金額が変動するでしょう。
BMW i3の燃費や維持費を知って検討を
環境に配慮した電気自動車でありながら、スポーティな走りを実現した「BMW i3」。
BMW初の電気自動車の「BWM i3」は2014年にデビューしており、現行のモデルは「i3 ATELIER」と「i3 ATELIER レンジエクステンダー搭載車」の2つのラインナップです。
「i3 ATELIER」の交流電力消費率はWLTCモードで127Wh/km、「i3 ATELIER レンジエクステンダー搭載車」の燃費はハイブリッド燃料消費率WLTCモードで19.0km/Lとなっています。
「BMW i3」の年間維持費の内訳は、自動車税や重量税といった税金や、自賠責保険と任意保険の自動車保険料、そして車検費用や燃料費。
年間維持費の目安は約19万円となっています。
利用状況などによっても目安は変動しますので、あくまでも1つの参考としてくださいね。
今回の燃費・維持費の紹介を参考に、ぜひライフスタイルに合わせたベストな1台を選んでください!
※一部、価格・基本性能等については変更になっている場合があります。ご不明な点はショールームへお気軽にお問い合わせください。
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