2021.03.23
BMW M2とM3を徹底比較!特徴や走行性能、乗り心地は違う?
ヤナセBMWの増田です。
BMWのモータースポーツの精神を宿す「BMW Mシリーズ」。
そのモデルの中でもコンパクト・スポーツカーとなるBMW M2は、Mシリーズの中でも取り扱いやすいことで注目が集まっています。
また、2021年に本格上陸した「新生 BMW M3」も最新のBMWの良さを最大限取り入れたうえで、街乗りの利便性も高めた車両としてスポーツカー・ファンから根強い人気がある一台です。
今回はBMW Mシリーズの利点をコンパクトボディに濃縮した「BMW M2」と「BMW M3」について、比較してみましょう。
BMWのM2とM3は何が違う?基本スペックを比較!
現行BMW M2は2018年から発売されたCompetition仕様車で、BMW M3は2021年より日本で本格発売が開始された、いずれも最新の技術が詰まったモデルです。
どちらにも共通するのが、BMWの中では比較的ボディが小さいのにエキサイティングな走行が可能ということ。
それぞれの個性が光るスペックは次の通りです。
BMW M2 の基本スペック
BMW M3 の基本スペック
もともとのボディタイプが、BMW M2はクーペ、BMW M3はセダンと異なりますので、それぞれの全長の差はあります。
特にBMW M2に関してはクーペの流麗なボディラインが生かされた一台となり、BMWの象徴でもあるキドニー・グリルは横に細長いデザインとなっています。
BMW M3に関しても、セダンであるがゆえの全長は大きくなっていますが、全幅・全高に関しては抑えめです。
全長が大きいものの、BMW M2より最低地上高がわずかに低く、それ故のスポーツモデルらしい迫力あるフェイスラインになっています。
BMW M2とBMW M3に共通して、基本の仕様がCompetition(BMWにおけるハイグレード仕様車)のみの展開となっている点が挙げられます。
どちらも、BMWのモータースポーツ技術を担う「M社」のこだわりが随所に詰まったモデルですので、高スペックであることが前提となっています。
乗り始めからハイグレード仕様車に乗ることが可能となり、その上でほしいオプションを絞り込めるのは魅力的ですね。
BMW M2とM3の走行性能はここが違う!
BMW M2とM3のエンジンは、同じ型式のものを使用しています。
ですが、ボディサイズの兼ね合いから、M2よりM3のほうが全体的に出力数を上げ、よりパワフルな走行ができるように設計されています。
現在発売されているモデルはM2・M3いずれも後輪駆動車となっており、最大トルクはM2で550〔56.1〕/2,350-5,230、M3で650〔66.3〕/2,750-5,500と、高ハイパフォーマンス仕様の2モデルでもコントロール性の高さを誇ります。
さらに、2021年8月にはM3にxDrive(四輪駆動車)が追加されることも発表されているので、ドライバーの走りに対する自在さや一体感がより確固たるものとなることでしょう。
各モデルのエンジン比較
※BMW M3の燃料消費率に関しては発売直後となるため、モデル共通の数値は公開されていません。
(2021年3月現在)
BMW M2のトランスミッションは6速MTが選択可能
BMWの車両は基本的に「7速/8速 M DCT Drivelogic」によるトランスミッションを採用しています。
これは、一般的なMT(マニュアル・トランスミッション)並みの伝達効率の高さと、従来のAT(オートマチック・トランスミッション)の特徴である操作性の良さを活かしたDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)であり、なめらかなスピード感・変速を手堅く実感したいときに有益です。
一方、ドライビングの快感として根強く評価点に上げるドライバーが多い「6速MT」は、自身の感覚により忠実にトランスミッションを切り替えられます。
クラッチの切り替えが得意な人の運転では、車両がまるでドライバーの手足になったかのように感じられるでしょう。
一般的にMTはドライバーの技量に左右される分、AT・DCT車両より価格が抑えめになります。
小型でありながらアグレッシブな走行が楽しめるよう、BMW M2には6速MTのバリエーションを配置しています。
BMW M2とBMW M3の乗り心地を比較!安全装備の違いは?
走行性能ではBMW M2・BMW M3両車両ともにハイスペック車両となっているものの、安全性能に関しては少々異なります。
基本的に、M2はシンプルな「ドライビング・アシスト」を採用。
これには「レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)」「 前車接近警告機能」「衝突回避・被害軽減ブレーキ」が含まれており、主にオンロードでの走行、特に高速道路でその成果を発揮する安全性能が含まれています。
一方、M3 CompetitionはBMWの中でも最高峰を誇る安全性能「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」を採用しています。
こちらは高速走行に関するアシストはもちろんのこと、「高速道路渋滞時ハンズ・オフ・アシスト」や「後車衝突警告機能」などを搭載。
低速・高速に関わらずより快適性の高い運転を堪能し、ドライバーはその快適性に身を委ねることができます。
また、M3 Competition には「Track package」も設けており、「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」をあえて選択せず、サーキットなどでのドリフト走行を可能とする「Mドリフト・アナライザー」などを標準搭載とした、まさに「トラック=サーキット走行」に特化した仕様のモデルもあります。
インテリア関連で言えば、M2はパーフォレーテッド・デザイン・ダコタ・レザーを採用し全体的にブラック基調となるデザインを持っています。
M3はM スポーツ・シート・マテリアル&カラー/M カーボン・バケット・シート・マテリアル&カラーを基本とし、差し色にオレンジやブルー、グリーンといった配色を選択可能なのも魅力の一つです。
シンプルにBMWの良さを味わいたいならM2、個性をもたせた車両を選択したいならM3に軍配が上がりそうですね。
BMW M2/M3はBMW Mシリーズならではのコンパクト・スポーツカー!
BMW M2・BMW M3は一部機能で親和性は高いものの、それぞれにクーペ・セダンの個性がありどちらを選んでも後悔のない一台です。
あとはATかMTか、ボディサイズは大きいほうが良いのか、自由度があり個性を取り入れるか、最初から標準装備でも完成度が高いのか、といった好みによる選択肢が多く、ブランド・コンセプトである「駆けぬける歓び」を味わえるのはどちらも共通となっています。
また、安全性能を最大限求めたいのであればM3一択となりますが、普段の走行シーンによっては宝の持ち腐れとなってしまうことも…。
個人の運転ペースや走行シーンに合わせて選択すると、満足のいく一台を選べるでしょう。
詳しくはお近くのショールームに気軽にお訪ねくださいね。
なお、今回ご紹介した車両はそれぞれこちらでもご覧いただけます。
BMW M2 コンペティションの魅力!スペック・デザイン・性能すべてをご紹介
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