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2022.12.16

BMWの高速道路渋滞時の自動運転について解説!そのほかの安全性能も

ヤナセBMWの増田です。

 

「高速道路の渋滞時に、自動運転してくれたら楽なのに…」と感じた経験はありませんか?

 

近年、自家用車の高速道路における自動運転についてレベルアップが進められています。

 

BMWの自動運転は高速道路で実用可能か、どのくらいのレベル・性能があるのかも気になりますよね。

 

今回はBMWの高速道路渋滞時の自動運転の特徴や性能、レベルについて詳しく解説!

そのほかの安心して運転できる機能についてもご紹介します。

BMWの自動運転テクノロジー

 

 

BMWの高速道路渋滞時の自動運転「ハンズ・オフ・アシスト」とは?

実は、国内モデルとして「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」を初めて搭載したのがBMW、ということをご存知でしょうか。

 

BMWの車両には、高速道路の渋滞時に自動運転が叶う「ハンズ・オフ・アシスト」と呼ばれる機能が装備されています。

 

高速道路を走行中に渋滞に巻き込まれた場合、一定の条件下になると、車間距離も適切に調整したままステアリング操作・アクセル操作・ブレーキ操作を自動で行ってくれます。

ドライバーはステアリングから手を離したまま、スムーズな追従走行を続けることができ、運転の負荷を大幅に減らすことが可能に。

 

一定の条件下とは「高速道路の走行中」「ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)を使用中」「速度が60km/h以下」「先行車がいること」の4つです。

 

さらに、3眼カメラ(車両周辺監視用、中距離検知用、長距離検知用の単眼カメラ)を搭載することで、360°全方向にわたる安全性を高めています。

 

毎秒2兆5000億回の演算能力を持つ「EyeQ4」で処理される3眼カメラは、正確なレーン・キーピングや長距離の危険予測、高角度視野での周辺危険予測を実現。

 

濃霧や豪雨などの悪天候時でも前車の前の車両までを検知できるなど、BMWだからこその高性能を発揮します。

 

詳しくは「BMWのハンズ・オフ機能とは?紹介や操作条件、搭載車種まで詳しく解説」でもご紹介していますので、チェックしてみてくださいね。

 

 

また、自動運転に近いシステムとして、BMWでは「運転支援システム」と呼んでいる「ドライビング・アシスト・プラス」もあります。

 

高速走行時に車線中央付近を走行しやすくしたり、渋滞時に先行車追従走行を行ったり、衝突の危険性が高まった場合に回避したりする機能があり、運転のサポートが可能です。

 

 

高速道路渋滞時に使えるBMWの自動運転レベルは?

BMWグループの自動運転

2021年に発表された「官民ITS構想・ロードマップ」によると、自家用車の高速道路におけるレベル3は実現済みで、高速道路におけるレベル4の市場化については2025年を目途にしています。

 

自動運転についてはSAE(Society of Automotive Engineers、米国自動車技術者協会)が定義した5つのレベルが一般的に用いられており、以下のように定められています。

  • レベル1:運転支援
  • レベル2:特定条件下での部分自動運転
  • レベル3:条件付き自動運転
  • レベル4:特定条件下での完全自動運転
  • レベル5:完全自動運転

 

結論から言うと、BMWの自動運転機能「ハンズ・オフ・アシスト」はレベル2です。

ただし、レベル2の中でも高度な技術であるため「レベル2+」などと呼ばれることも。

 

今後の動きとしては、BMW開発責任ディレクターであるFrank Weber氏が「2022年後半に北米で発売する次世代型7シリーズにレベル3の機能を搭載する」と語ったと報じられており、順次展開していくとされています。

 

では、レベルごとの内容と共に、BMWで進めている自動運転技術も詳しくご紹介します。

 

自動運転レベル1

レベル1は運転支援技術が搭載されている車です。

 

具体的には、自動で一定の車間距離を取ったり、車線の逸脱を調整したり、車線変更時の死角の車両を伝えるなど。

アクセルとブレーキ操作による前後の加速減速、ハンドル操作による左右の制御を監視・対応するレベルです。

 

BMWの機能でいうと、ACCや車線逸脱を防止するレーンキープアシスト、ストップ&ゴー機能付きのアクティブ・クルーズ・コントロールなどがレベル1に当たります。

BMWの全モデルで、レベル1の自動化が導入されています。

 

自動運転レベル2

レベル2は「部分運転自動化」で、「前後左右」の監視・対応をシステム側が担います。

 

高速道路など特定の条件のもとでは自動運転モードが使用できるますが、ドライバーの監督は必要です。

 

特定条件下で前方車が遅い場合に追い越したり、車線を維持しながら前方の車に追随して走行したりなどの操作がレベル2に値します。

 

BMWでは、このレベル2までのモデルが販売されており、具体的には「渋滞時ハンズ・オフ・アシスト」「レーン・コントロール・アシスト」「リモート・パーキング機能」などがあります。

 

自動運転レベル3

レベル3は条件付きで自動運転を任せられるレベルです。

 

高速道路での渋滞中にステアリング操作を自動的に行うことができるなど、一定の条件下であれば完全に車に任せて運転操作が可能になります。

 

ただし、緊急時のシステムが作動した場合にはドライバーの操作が必要です。

 

BMWではまだ対応していませんが、お伝えした通り次世代型7シリーズに搭載し、その後ほかのシリーズにも展開していくことを目指しています。

 

自動運転レベル4

レベル4は特定条件下で完全自動運転を行う「高度運転自動化」です。

 

無人化を前提としていますが、自家用車におけるレベル4はドライバーの存在が前提になっています。

ドライバーの操作は不要になり、設定された環境を認識して走行できます。

 

緊急時などの万が一の事態においても、自動で制御を行えるなどの対応も進められているようです。

 

なかには導入されている国もありますが、日本では環境が整えば、レベル4の解禁は2025年頃と予想されるでしょう。

 

BMWでは、レベル4相当の自動運転機能を有したテスト車での試乗イベントが行われており、開発も進んでいます。

 

自動運転レベル5

レベル5は「完全自動運転」です。

完全に任せることができるため、運転免許が不要になります。

 

事故に繋がりそうな危険な状態であれば、自動で路肩へ停車するなどの対応も可能で、高齢の方や身体が不自由な方でも乗ることができるといわれています。

 

BMWでもコンセプトカーを作って実験を試みるなど、開発を進めているようです。

 

 

高速道路で安心なそのほかの機能もチェック

BMWの車両は、自動運転レベル2以上の技術を誇る「ハンズ・オフ・アシスト」や運転のサポートを行う「ドライビング・アシスト・プラス」のほかにも、高速道路を安全・快適に走行するためのさまざまな機能を備えています。

 

例えば、BMWは輸入車ブランドとして唯一、車載カメラをドライブレコーダーとしても使えます。

 

センターパネルで操作・映像チェックをすることができ、車内のUSBから簡単にエクスポートが可能です。

 

そして大きな衝撃を受けた際に前後の合計40秒間、車両の前後左右と周囲360度の映像を自動的に記録してくれます。

 

そのほか、アクセル操作なしでも車が自動でスピードを保ってくれる「ACC/アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付)」も高速道路において便利な機能です。

前方の車両や車線を意識して走行でき、渋滞時にはペダル操作を最小限に抑えて徐行運転することが可能になります。

 

こちらのコラムでもご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

BMWのクルーズコントロールを詳しく解説!メリットや注意点は?

 

 

BMWの自動運転は高速道路の渋滞を快適に!

BMWの自動運転技術「ハンズ・オフ・アシスト」はレベル2の中でも高度な技術とされており、渋滞時に一定の条件下になると、車間距離も適切に調整したままステアリング操作・アクセル操作・ブレーキ操作を自動で行ってくれる便利な機能です。

 

運転のサポートが可能な「ドライビング・アシスト・プラス」も、高速道路の運転において快適かつ安全な運転を可能にします。

 

BMWでは2022年後半に北米で発売する次世代型7シリーズにレベル3の機能を搭載するとも語られており、レベル5までの開発が進められているようです。

 

ドライバーが全く操作をしなくて済む車が登場するなんて、未来が待ち遠しいですね。

 

ぜひ一度、自動運転を装備したBMWの試乗も体験してみてください!

 

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