2021.02.19
BMWのシリーズの見分け方は?シリーズの意味や各シリーズの特徴も
ヤナセBMWの増田です。
BMWの豊富なラインナップの特徴として、各車両に名称が付いているのではなく車両のカテゴリに対して「シリーズ分け」をしていること、さらにそれぞれの車両の個性を理解しやすい「モデル名」を採用していることはご存じでしょうか。
BMWシリーズ分けの特徴やモデルコードの意味を理解すると、BMWの車両そのものの個性をパッと理解しやすくなりますし、もっと好きになるかもしれません。
今回はBMWのシリーズの見分け方と各車両の呼称であるモデル名についてご紹介します。
BMWのシリーズとは何のこと?数字やアルファベットの意味とは
BMWの車両はボディサイズや使用エンジン、エクステリア・インテリアを基準にコンセプトを設け、それを「シリーズ」として一定のカテゴライズにしています。
その証拠に、同シリーズの車両のスペック表を比較すると親和性の高いスペックで展開されています。
具体的には、次の基準でシリーズ分けや車両の名称が定められています。
基準のシリーズ分けの見方とは?
各シリーズの大まかな特徴をいうと、まずBMWの車両の源流とされる5シリーズを基準に、奇数シリーズは元祖BMWの車両としてクーペモデルを中心に展開しています。
偶数シリーズは、奇数シリーズをベースとして遊び心の高いカブリオレ等を多くラインナップしています。
各シリーズは1シリーズから8シリーズの通称「ナンバリングシリーズ」を基軸とし、モータースポーツの「Mシリーズ」やSUVベースの「Xシリーズ」、電気自動車の「Iシリーズ」に分けられています。
モデル名はどうやって決まっている?
BMWでは、車両一台ごとに「モデル名(車種名)」として各呼称が定められています。
まずはナンバリングモデルの「118i」を例に見てみましょう。
一つ目の「1」は「シリーズ名」。
次の「18」は「排気量(現在はスペックを表す指標)」。
「i」はエンジンタイプを指します。
総排気量とあるものの、今では車種名設定も複雑なものとなり、実際の排気量とは差分が出ている傾向にあります。
この数値が大きくなると、エンジンスペックが高かったりボディサイズが大きめとなり、それと比例して価格帯も高価な設定となっています。
エンジンタイプは「i」がガソリンエンジン、「d」がクリーンディーゼルエンジン、「e」がプラグインハイブリットを示し、それぞれの車両の個性がモデル名から読み取れるようになっています。
BMWファンには欠かせない「モデルコード」とは?
参考までに、BMWの車両を表す呼称として「モデルコード」があることも知っておくと、BMWファンとして一目置かれるかもしれません。
各車両には、開発された世代ごとに「モデルコード(開発コード)」というものが設定されています。
もちろん世界共通のコードですので、モデル名が同じでも何年ごろに製造された車両なのかも知ることができます。
英字1文字・数字2桁の組み合わせでボディ形状により番号を分けており、たとえば2004年−2011年頃に発売された初代1シリーズなら3ドアセダンは「E81」、5ドアセダンは「E87」、クーペは「E86」、カブリオレは「E88」。
2019年にリニューアルされた3代目の1シリーズ5ドアセダンは「F40」など。
アルファベットのE〜Gで表され、「E」から始まり2021年の「G」までで順に設定されています。
BMWの各シリーズの見分け方!特徴を知ろう
BMW 1シリーズ
BMWの車両の中では最もコンパクトなシリーズですが、その性能は折り紙付き。
7速DCTのトランスミッションやFF仕様車といった、従来のBMWの車両にはない仕様を搭載し、様々なニーズに応えたいという気持ちが随所に感じられます。
クーペモデルに特化し、BMWの王道を身近に感じられる一台でもあります。
詳しいスペックはこちらもご参照くださいね。(一部、価格・基本性能等は変更になっている場合があります。詳しくは各店へお問い合わせください)
BMW 1シリーズの魅力全貌!スペック・デザイン・性能すべてをご紹介
BMW 2シリーズ
BMW1シリーズをベースとして、クーペ/カブリオレに加えてグラン クーペ・アクティブ ツアラーやグラン ツアラーといった、BMW 2シリーズならではの豊富な個性を遺憾なく発揮しています。
特に、小さなボディでありながら郊外へのドライブもパワフルにこなす「ツアラー系」はBMW 2シリーズだけのラインナップ。
コンパクトさを感じさせない積載量も魅力です。
BMW 3シリーズ
BMW 5シリーズを一回りコンパクトにし、街中でも郊外でもその魅力があふれ出るBMW 3シリーズ。
セダンとツーリングモデルの展開があり、クーペが多いBMWのラインナップの中でも広めな居室スペースが魅力です。
比較的シンプルな面構成のボディゆえに空力性能が高く、BMWの走行感を象徴する一台でもあります。
詳しいスペックはこちらもご参照くださいね。(一部、価格・基本性能等は変更になっている場合があります。詳しくは各店へお問い合わせください)
BMW 3シリーズを徹底比較!特徴や走行性能、乗り心地は違う?
BMW 4シリーズ
BMW 3シリーズをベースとし、クーペ/グラン クーペ/カブリオレで展開されているBMW 4シリーズ。
そのいずれにも共通し、BMWの伝統を受け継ぎながらも先駆的なスタイルを強調した、ボディデザインが特徴です。
その形状から繰り出される俊敏性は、さすがBMW 4シリーズの流麗シルエットだなと実感させられます。
詳しいスペックはこちらもご参照くださいね。(一部、価格・基本性能等は変更になっている場合があります。詳しくは各店へお問い合わせください)
BMW 4シリーズを徹底比較!特徴や走行性能、乗り心地は違う?
BMW 5シリーズ
いわずと知れた、BMWの源流とも呼ばれるBMW 5シリーズ。
BMWの現在のラインナップの中では最も歴史が長く、培われた実績は各モデルの礎となりながらもBMW 5シリーズ自身も日々進化を遂げています。
現在はなんと第7世代モデルとして展開されており、BMWの歴史と自信が随所に満ちています。
BMW 5シリーズからはボディサイズも大きめとなりますが、BMWが誇る安全機能が標準装備されているグレードも多く、安心して運転ができるのも魅力です。
詳しいスペックはこちらもご参照くださいね。(一部、価格・基本性能等は変更になっている場合があります。詳しくは各店へお問い合わせください)
BMW 5シリーズを徹底比較!特徴や走行性能、乗り心地は違う?
BMW 6シリーズ (グランツーリスモ)
かつてはBMW 6シリーズもグラン ツーリスモ以外のモデルを発売していましたが、BMW 5シリーズをセダンとツーリングに、BMW 6シリーズをグラン ツーリスモにと棲み分けを行ったことで、それぞれの個性が明確になりました。
ツーリングと比較し、なだらかでラグジュアリー感を持たせた流線形のボディが魅力。
大きめボディながらも発進時のストレスを感じさせず、かつキビキビとした走行性も兼ね備えた一台となっています。
詳しいスペックはこちらもご参照くださいね。(一部、価格・基本性能等は変更になっている場合があります。詳しくは各店へお問い合わせください)
BMW 6シリーズ グランツーリスモの魅力!スペック・デザイン・性能すべての特徴をご紹介
BMW 7シリーズ
BMWの中ではラグジュアリー・セダンとしての威厳すら感じさせる一台であるBMW 7シリーズ。
BMWの車両を語るにふさわしい、フラッグシップ・モデルとしての立ち位置を不動のものにするべく、エクステリア/インテリアはもちろん、安全性能に至るまで他のシリーズであればオプション装備であるものの多くが標準装備されています。
車両本体価格だけで見れば、かなりハイグレードだと感じるかもしれませんが、この標準装備の多さと、フロントコックピットの広々とした空間は何者にも代えがたく、納得の価格帯でもあります。
詳しいスペックはこちらもご参照くださいね。(一部、価格・基本性能等は変更になっている場合があります。詳しくは各店へお問い合わせください)
BMW 7シリーズの魅力!スペック・デザイン・性能すべての特徴をご紹介
BMW 8シリーズ
BMW 7シリーズがラグジュアリー・セダンであるなら、BMW 8シリーズはクーペをベースにグラン クーペやカブリオレといったボディタイプも選択できるのが魅力です。
車両自体の大きさも、ナンバリングシリーズの中で最重量級。
しかし、その大きさを感じさせない安全性能やドライビング・アシストが多く搭載されているので、快適な運転も保証されます。
詳しいスペックはこちらもご参照くださいね。(一部、価格・基本性能等は変更になっている場合があります。詳しくは各店へお問い合わせください)
BMW 8シリーズを徹底比較!特徴や走行性能、乗り心地の違いは?
BMW Mシリーズ
ナンバリングシリーズにも「M sport」というグレードやM仕様車はありますが、MシリーズはBMWにおけるモータースポーツの真髄でもある系列会社「BMW M GmbH」の技術が集約したシリーズです。
ナンバリングシリーズのコンセプト×BMW M社の個性のかけ合わせがMシリーズであり、2021年現在では「M2/M3/M4/M5/M8」が存在します。
BMWの車両の中でも平均してハイグレードなエンジンを搭載しており、Mスポーツ仕様の機能が標準装備されているので毎日の運転が楽しみになります。
詳しいスペックはこちらもご参照くださいね。(一部、価格・基本性能等は変更になっている場合があります。詳しくは各店へお問い合わせください)
BMW Mシリーズを徹底比較!特徴や走行性能、乗り心地の違いは?
BMW Xシリーズ
BMWが誇るSUVといえば「BMW Xシリーズ」。
SAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)→奇数モデル
SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)→偶数モデル
といったコンセプトを持ち、ドライブ感を重視したBMWが提唱する「駆けぬける歓び」を実感できるモデルとなっています。
比較的後ろにボリュームを持たせたSUVならではの形状が個性を際立たせており、積載量もあるため郊外へのお出かけにもしっかりアイテムを積み込んで対応出来ます。
詳しいスペックはこちらもご参照くださいね。(一部、価格・基本性能等は変更になっている場合があります。詳しくは各店へお問い合わせください)
BMW iシリーズ
BMWの電気自動車であるiシリーズ。
現在は街乗りもしやすいi3と、ハイグレードモデルi8の2モデル展開となっています。
安全でエコでありながらも、信号待ちや高速の合流など力強い発進が期待されるシチュエーションでは、ガソリンエンジンより短時間で加速できます。
もちろんバッテリー量/消費量もどんどん改良されていますので、今後は中距離以上のドライブでもその走行感を楽しむことができます。
なお、ガルウィングが特徴的なZシリーズ(Z4)もラインナップにはあります。
しかし、こちらは生産終了が発表されており、現在の在庫が完売次第終売となります。
BMWの各シリーズは名前からも特徴が予測できる!
BMWはあえて呼称を名称(商品名)にせず、モデル名にしたことで、そのモデル名を聞くだけで大まかなスペックを想像できるのが特徴です。
また、そのシリーズごとにコンセプトがあり、シリーズ名を聞けば個性を伸ばす方向も推測できます。
たとえば3シリーズはベースモデルとなり、尖っていない分汎用性が高い。
4シリーズは3シリーズとボディサイズ等は近しいものの、ボディタイプにさらに遊び心がある、といった形です。
さらにBMW 7シリーズ/BMW 8シリーズには、その時々の最高峰の技術が集約されています。
今後このルールにアレンジが加えられることも考えられますが、大筋が変更になることは現時点ではなさそうです。
この見分け方を覚えておくと、よりBMW通として語れること間違いなしですよ!
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