2020.11.21
BMW M2とM4を徹底比較!特徴や走行性能、乗り心地は違う?
ヤナセBMWの増田です。
BMWの車両の中では比較的コンパクトでありながらも、BMWが培ったモータースポーツの息吹がしっかりと根付いている「BMW M2」と「BMW M4」。
ハイパフォーマンス・モデルならではの走行感はもちろんのこと、小回りの切れの良さにも定評があり、兄弟のような立ち位置をとる2モデルですが、それぞれにキラリと光る個性がちりばめられていることにお気づきでしょうか?
(厳密には、BMW M4には2020年11月現在クーペとカブリオレのボディタイプがあります)
単にカッコいいだけでもコンパクトなだけでも、スポーティネスなだけでもない、そんな個性的な2モデルの特徴について確認していきましょう。
BMWのM2とM4は何が違う?基本スペックを比較!
BMW Mシリーズの中では比較的コンパクト仕様の「BMW M2」と「BMW M4」。
カタログなどを眺めるとそれぞれにコンセプトの違いもありつつ、共通スペックもあることに気づきます。
それぞれのボディタイプや、価格など基本部分のスペックを比較していきましょう。
BMW M2 の基本スペック
BMW M4 の基本スペック
BMW M2の方が、全長が短めに設定されていますが、ドライバーコックピットのサイズ感に関しては大きな差はなく、ドライバーと助手席の快適性を重視した設計になっています。
2020年に追加グレードとして発売されたBMW M2 CSに関しては重厚感を兼ね備えたインテリアやボディパーツが取り入れられ、重くなりそうな総重量を従来のBMW M2とほぼ同様にチューニングしたグレードとなっています。
基本的な装備一つ一つをとってみてもハイグレードモデルであることが確認できる仕様となっていますが、根本的な仕様に関してはBMW M2に準ずる仕様となっており、competitionがハイパフォーマンスなら、同じ性能のエンジンを活かしつつもCSは全てにおいてハイグレード、といった位置づけとなりそうです。
また、BMW Japanで販売されている車両の多くはステアリング・ホイール・ポジションが右ですが、BMW M4 クーペには左モデルが設定されているのも、走りにこだわるMシリーズらしさといえます。
Mシリーズに見られるトランスミッションの違い
BMWの車両は基本的に「7速/8速 M DCT Drivelogic」によるトランスミッションを採用しています。
これは、一般的なMT(マニュアル・トランスミッション)並みの伝達効率の高さと、従来のAT(オートマチック・トランスミッション)の特徴である操作性の良さを活かしたDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)であり、なめらかなスピード感・変速を手堅く実感したいときに有益です。
一方、ドライビングの快感として根強く評価点に上げるドライバーが多い「6速MT」は、自身の感覚により忠実にトランスミッションを切り替えられます。
クラッチの切り替えが得意な人の運転では、車両がまるでドライバーの手足になったかのように感じられます。
一般的にMTはドライバーの技量に左右される分、AT・DCT車両より価格が抑えめになります。
BMW M2とM4の走行性能はここが違う!
BMWのMシリーズらしい、FR仕様車(後輪駆動)のみで構成されているBMW M2とBMW M4 は、エンジンが同じものを採用。
そのため、基本的な数字上の性能、たとえば0-100km/h加速度などは近しい数値を弾きだしているものの、全長の違いが街中などでの走行感に影響を与えます。
それゆえに全長の短いBMW M2の方が、より走行時のキビキビとした軽快さを味わえるでしょう。
一方、ボディサイズが違うにも関わらず車両重量はほぼ同じであり、BMW M4の最大出力もBMW M2と比較すると強めに設定されています。
悪路等の走破性に関してはBMW M4の方が安定感を得られやすいといえます。
各モデルのエンジン比較
BMW M2とBMW M4の乗り心地を比較!安全装備の違いは!
BMW M2とBMW M4における運転性能/安全性能に関しては共有部分も多いものの、一部仕様に違いがあり、たとえばBMW M2には「DTC/ダイナミック・トラクション・コントロール」や「DBC(ダイナミック・ブレーキ・コントロール(ブレーキ・アシスト・システム))」といったブレーキングアシスト機能が搭載されています。
一方、BMW M4 は運転の自由さを求めることを意図した仕様となり、運転中に視線をフロントガラスから外さず運転できる「BMWヘッドアップ・ディスプレイ」などが標準装備となっています。
もちろん「 レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)」「前車接近警告機能 」「 衝突回避・被害軽減ブレーキ」といった「ドライビング・アシスト」などはどちらのモデルも標準装備しており、どんな車両にも起こりうる危険をできる限り回避することができます。
インテリア仕様に関してもそれぞれの個性がありますが、ドライバーや助手席の同乗者を包み込むようなMスポーツシートは標準装備されています。
そのうえでBMW M2をベースとしつつ、BMW M4 クーペは後席へのコンフォート・エントリー機能が付いていたりBMW M4 クーペcompetitionはさらに軽量化されたシートが標準搭載といったように走りの個性を活かす工夫が施されています。
車両の大きさやシートバランス等から考えると、BMW M4 クーペの方が揺れの少ない走行ができる可能性があるでしょう。
BMW M4カブリオレはサイドの精悍なシルエットから流れるリア・ビューがスポーティーで、Mモデル専用にカスタマイズされたコックピット内の構造が魅力です。
BMW M2はコンパクトかつ王道、BMW M4はよりスポーティネス
今までの内容を見ていくと、BMW M2とBMW M4 は共通部分も多いものの、BMW M2はコンパクトでより定番・王道、BMW M4 はよりスポーティネスな仕様を選択するモデルとなっています。
また、カブリオレの設定もあり、遊び心をさらにくわえたモデルがBMW M4 、という側面もあります。
根本的なエンジンは同じものを使用していてもそれぞれに個性がきらりと光るBMW M2とBMW M4 、あなたに合った車両をぜひ一度、お近くのショールームへ体感しに来てくださいね。
なお、今回ご紹介した車両はこちらのコラムでも取り上げていますので、あわせてご覧くださいね。
(一部価格等は変更になっている場合があります。詳しくは各店へお問い合わせください)
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