2025.11.12
BMW 安全サポート技術とは?主要技術・機能をシーン別にチェック
ヤナセBMWの増田です。
BMWの購入を検討されている方の中には、先進的な安全サポート技術について詳しく知りたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
今回は、BMWが誇る安全サポート技術について、メリットや注意点までわかりやすくご紹介。
主要技術・機能を「日常運転、高速道路、駐車時」など、6つのシーン別に解説します。
安心してBMWでのドライブを楽しむためにご参考ください。

BMWの安全サポート技術とは何か?
BMWが長年にわたって追求してきた理念に「駆けぬける歓び」があります。
「駆けぬける歓び」は、単に運転の楽しさを表現するだけでなく、ドライバーと同乗者はもちろん、歩行者や二輪車に乗る方まで、社会に暮らすすべての人々に安全と安心をもたらすという深い意味を持っています。
その根底にあるのが「ドライバー・オリエンテッド」という思想です。
これは、車のテクノロジーに完全に依存するのではなく、人とクルマが密接にコミュニケーションを取りながら運転するということ。
安全性を確保しつつも運転する喜びを感じられるという考え方を指します。
BMWは長年にわたる車づくりの経験から、この理念を追求し続けてきました。
BMWの安全サポート技術は「BMW360°SAFETY」として、ドライバーを中心に全方位の安全性を確保することを目的としています。
さまざまなドライブシーンで実感できる、BMWのクルマづくりに込められた安全への想いと先進技術の数々をこれからご紹介していきます。
BMWの安全サポート技術の主要技術・機能をシーン別にチェック
BMWの安全サポート技術は、日常のあらゆるドライブシーンに対応した多彩な機能を備えています。
ここでは、6つの代表的なシーン「日常の運転」「高速道路の運転」「視界が悪いシーンでの運転」「多様な路面状況での運転」「駐車時」「万一事故が起きたとき」別に、BMWの役立つ技術をご紹介します。
日常の運転
一般道路での走行や近所への買い物ドライブなど、日常的な運転シーンでBMWの安全サポート機能がストレスを軽減し、安全な走行をサポートします。
レーン・キーピング・アシスト(アクティブ・サイド・コリジョン・プロテクション付)
は、高性能センサーとカメラが前後左右の全方位を認識します。
側方死角からの予期せぬ幅寄せなど、衝突の危険性が高まった際には、車線を維持しながら接近車両から距離を取るようステアリング操作に介入し、衝突回避をサポートします。
アクティブPDC(パーク・ディスタンス・コントロール)
は、駐車時に障害物との距離を測定し、警告音でお知らせする機能です。
車両と障害物との距離は連続して変化し、コントロール・ディスプレイにも表示されるため、狭い場所での駐車や車庫入れも安心して行えます。
BMWヘッドアップ・ディスプレイ
は、現在の車速やナビゲーションによるルート案内、前車接近警告などの情報をフロント・ウインドーに直接表示します。
視線移動を最小限に抑えることで、常に路面を注視しながら必要な情報を得られるため、安全性と快適性が大きく向上します。
BMWドライブ・レコーダー(4方向車載カメラ)
は、ドライバーアシスタントシステムの車外カメラを活用します。
事故が起こりそうな状況では、その前後最長30秒間を自動的に記録し、日付や時刻、速度、GPS位置などの重要情報も含まれます。
また、印象的な風景を見かけた際には手動で撮影を開始することも可能です。
高速道路の運転
高速道路での走行や長距離ドライブでは、危機回避やドライブ負荷の軽減が重要です。
高速道路渋滞時ハンズ・オフ・アシスト
高速道路の渋滞時に一定条件下でシステムを起動させることで、ステアリング、アクセル、衝突被害軽減ブレーキの操作を自動的に行います。
ドライバーはステアリングから手を離したまま運転を継続でき、先行車との車間距離を保ちながら追従走行を行うため、渋滞時の負担を大幅に軽減します。
ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)ストップ&ゴー機能付
あらかじめ設定した速度をベースに、先行車との車間距離を維持しながら自動で加減速を行います。
高速走行時の運転をサポートし、渋滞時の運転負荷も軽減する、多くの車両に組み込まれているシステムです。
ステアリング&レーン・コントロール・アシスト
フロント・ウインドーのカメラが車線と前方車両を検知し、車線中央付近を走行するようにステアリングを自動でアシストします。
渋滞時には先行車追従走行を行う部分自動運転も可能とし、長距離運転や渋滞時のドライバー疲労を軽減します。
レーン・チェンジ・ウォーニング
リヤ・バンパーのセンサーがドライバーの死角になる左右後方の車両や、追い越し車線上を急接近する車両を認識します。
ドア・ミラー内側のインジケータを点滅させてドライバーに警告し、注意喚起に気づかず車線を越えた場合には、ステアリング操作に介入して車線維持をサポートします。
レーン・チェンジ・アシスト
高速道路などでアダプティブクルーズ走行中に車線変更を行う際、ウィンカーレバーを軽く動かすだけで作動します。
高性能センサーが後続車の動きを認識し、安全と判断された場合に自動で車線変更を行うため、目視確認での見落としによる危険を回避が可能です。
ドライビング・アシスト・プロフェッショナルやハンズ・オフ機能について詳しく知りたい方は、以下コラムをご覧ください。
BMWドライビング・アシスト・プロフェッショナルとは?安全運転をサポートする機能を紹介
BMWのハンズ・オフ機能とは?紹介や操作条件、搭載車種まで詳しく解説
視界が悪いシーンでの運転
夜間や風雨、雪、霧など視界が悪化する危険なシーンでも、BMWの技術がドライブをサポートします。
衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避アシスト付)
カメラとセンサーにより車両周辺を監視し、衝突の可能性がある際にドライバーに警告。
それでもブレーキやステアリングによる回避が行われない場合には、自動的に衝突被害軽減ブレーキをかけ、先行車両や歩行者との衝突回避や被害軽減を図ります。
ドライバーがステアリングで回避動作に入った場合には、システムが周囲の状況を確認してステアリング操作力にも介入します。
衝突回避・被害軽減ブレーキについて詳しく知りたい方は、以下コラムをご覧ください。
BMWの自動ブレーキをチェック!衝突回避・被害軽減ブレーキとは
前車接近警告機能
フロント・ウインドー上部のカメラとフロントのミリ波レーダー・センサーで前方を監視します。
先行車に接近すると警告灯で注意を喚起し、急速接近時には緊急警告音を発してドライバーに回避動作を促すと同時に、自動でブレーキ圧を高めて瞬時に最大制動力を発揮できるよう備えます。
後車衝突警告機能
後方から急接近する車両に対して注意を促す機能です。
リヤ・バンパーのレーダー・センサーが車両後方エリアを監視し、衝突の危険を検知した場合にはハザードランプを通常の2倍の速度で点滅させて後続車に警告します。
さらに衝突の危険性が高まった場合には、アクティブ・プロテクション機能が作動して万一の衝突に備え、同乗者を保護します。
アダプティブ LED ヘッドライト
バリアブル・ライト・コントロール機能を備え、夜間での視界を大きく向上させます。
ステアリング・ホイールの動きに反応してヘッドライトの角度を自動制御し、コーナーの先まで視界が広がることで、暗い道でも路面状況を素早く認識して優れたコーナリングを実現します。
多様な路面状況での運転
雨や雪などのスリップしやすい路面、砂利道、坂道といった悪路でも、ドライブの負荷を軽減する機能が備わっています。
xDrive(4輪駆動システム)
xDrive(4輪駆動システム)を搭載したモデルは、常に車両の走行状況と路面状況を把握します。
不安定な挙動を事前に防いでドライバーの意図する走りを実現するため、4輪のトラクションを常に最適に保ち、あらゆるコンディションで駆けぬける歓びを体感できます。
さらに、理想的なエンジニアリング・コンセプトと最新の軽量素材を効果的に採用したシャシーにより、より俊敏かつダイナミックな走行性能を発揮するとともに、フラットで快適な乗り心地を実現しているのです。
DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)拡張機能付
スリップやスライドなどの兆候を察知すると、車両の挙動が乱れる前に必要に応じてエンジン出力や車輪ごとのブレーキに即座に介入します。
最適なトラクションと走行安定性を確保することで、路面状況に関わらずBMWならではのダイナミックな走りや優れたハンドリングを楽しめます。
駐車時
縦列駐車が苦手な方や、操作ミスを誘発しそうな狭いエリアでの駐車時にも、うれしいサポート機能が充実しています。
クロス・トラフィック・ウォーニング(フロント&リヤ)
駐車スペースから車を動かす場合や視界の悪いT字道路を進む場合など、横切る車両や歩行者をバンパー内蔵のセンサーにより認識。
接近を検知した場合はコントロール・ディスプレイに警告表示を行い、ドライバーに注意を促して予期せぬ危険や見えにくい不安に対応します。
エマージェンシー・ストップ・アシスト
ドライバーが突然運転操作を継続できなくなった緊急時にクルマを自動的に制御。
車両を停止させ、緊急通報を行うことで、急な体調不良などもしもの際の緊急サポートを提供します。
パーキング・アシスト(並列・縦列)
簡単なパーキングや取り回しを実現するシステムです。
主な機能は以下の通りです。
- トップ・ビュー
- パノラマ・ビュー
- リモート3Dビューを含むサラウンド・ビュー・システム
- 縦列駐車アシスト
- 緊急ブレーキ機能付きアクティブ・パーク・ディスタンス・コントロール
- 縦横のガイド付きパーキング・アシスト
- リバース・アシスト
アクセルとブレーキの操作だけで、スムーズな駐車をサポートします。
パーキング・マニューバー・アシスト(駐車経路自動誘導機能)
事前に登録した特定の場所への駐車経路をシステムが自動で誘導します。
切り返しが必要な狭いスペースへの駐車手順も、車が引き受けてくれるため、駐車頻度の高い場所への駐車が格段に楽になるでしょう。
リバース・アシスト・プロフェッショナル(後退時ステアリング・アシスト機能)
35km/h以下の走行時に直近200mの走行ルートを車両が自動的に記録します。
必要な場面では、これまでドライブしてきたルートを自動でステアリング操作しながら後退できるため、狭い通路での切り返しなどに非常に便利です。
こちらのコラムもあわせてご覧ください。
BMWの自動駐車とは?3つの機能や操作方法、注意点まで解説!
BMWのリバース・アシストとは?感動のドライバー支援機能を詳しく!
万一事故が起きたとき
やむを得ず発生してしまった対人・対物事故や予期できなかった故障など、車に関するトラブルをサポートする機能も充実しています。
アクティブ・プロテクション
急ブレーキや極端な挙動の変化など衝突の危険をセンサーが検知すると、瞬時にアクティブ・セーフティ機能が対応します。
シートベルトの締め付けを強め、衝突に備えてシート・ポジションを最適な位置に移動し、サイド・ウインドーやサンルーフが自動で閉まることで、衝撃に備えてドライバーを最大限に保護します。
BMW SOSコール
車両の衝突や横転を検知した際、またはエアバッグが展開するような深刻な事故が発生した際に、車両標準装備の専用通信機器から自動的にSOSコールを発信するシステムです。
24時間体制のコールセンター専門スタッフが応答し、必要に応じて救急や消防などの機関に通報を行います。
事故以外の緊急事態にも、手動で車内のSOSボタンを押してBMW SOSコールを作動させられます。
SOSコールについて詳しく知りたい方は、以下コラムをご参考ください。
BMW SOSコールとは?緊急時の安全機能とサポート体制を紹介
BMWのエマージェンシー・サービスを詳しく解説!魅力のサービス内容とは
BMWの安全サポート技術を選ぶメリットと注意点
BMWの安全サポート技術を選ぶことで得られるメリットと、利用時に知っておきたい注意点について解説します。
BMWの安全サポート技術を選ぶメリット
全方位の安全性確保 BMWの安全サポート技術は「BMW360°SAFETY」として、前後左右すべての方向からの危険に対応できる包括的なシステムです。
高性能センサーやカメラが常に周囲を監視し、ドライバーの死角をカバーすることで、予期せぬ事故のリスクを大幅に低減します。
さらに、運転負荷の軽減 長距離運転や渋滞時、駐車時など、疲労やストレスを感じやすいシーンで自動アシスト機能が作動します。
高速道路渋滞時ハンズ・オフ・アシストやアクティブ・クルーズ・コントロールなどの機能により、ドライバーの身体的・精神的な負担が軽減され、より快適なドライブを実現可能です。
ドライバー・オリエンテッドの思想 BMWの安全サポート技術は、完全な自動運転を目指すのではなく、人と車が協調して運転することを重視しています。
テクノロジーがドライバーの判断をサポートすることで、安全性を確保しながらも運転する喜びを損なわない設計となっていることが大きなメリットです。
安全サポート機能の注意点
BMWの安全サポート技術は非常に優れたシステムですが、利用にあたってはいくつかの重要な注意点があります。
1つ目は、システムには限界があることです。
安全サポート技術は、運転者の判断をサポートし、事故被害や運転負荷の軽減をサポートすることを目的としています。
システムだけに頼った運転は絶対に行わないでください。
2つ目は、自動運転装置ではないことです。
これらのシステムは自動運転装置ではなく、あくまで運転を支援する機能です。
システムを過信せず、常に周囲の状況を把握し、ご自身の操作で安全運転を確保することが必要です。
3つ目は、作動しない場合もあることを理解しましょう。
天候状態、道路の状況、車両状態およびドライバーの操作状態などによっては、システムが作動しない場合もあります。
どのような状況でも、最終的な運転判断はドライバーが行う必要があります。
BMWの安全サポート技術で安心・安全なドライブを実現
BMWの安全サポート技術は、長年にわたる車づくりの経験から生まれた「駆けぬける歓び」という理念に基づき、ドライバーと社会に暮らすすべての人々に安全と安心をもたらすことを目指しています。
その根底にある「ドライバー・オリエンテッド」という思想は、テクノロジーに完全に依存するのではなく、人とクルマが密接にコミュニケーションを取りながら運転することで、安全性を確保しつつも運転の喜びを感じられるという考え方です。
BMWの安全サポート技術は、日常の運転から高速道路、さらには多様な路面状況や天候のもとでもその力を発揮します。
全方位の安全性確保や運転負荷の軽減、「ドライバー・オリエンテッド」の思想に基づいたサポート、第三者機関による高評価、緊急時の迅速な対応など、あらゆる面でドライバーを支えます。
ただし、システムには限界があり、自動運転装置ではありません。
システムに頼りきるのではなく、常にご自身の判断で安全運転を心がけることが重要です。
BMWの安全サポート技術は、ドライバーの判断をサポートし、事故の被害や運転の負荷を軽減するためのものです。
ぜひお近くのヤナセBMWショールームで、安全で快適なBMWのドライビングをご体験ください。
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