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2020.08.25

BMWのハイブリッドカー全車種を徹底比較!特徴やスペックの違いは?

ヤナセBMWの増田です。

 

近年エコカー減税などの購入サポートにも好影響を受け、人気が高まっている「ハイブリッドカー」。

BMWの車両でもハイブリッドカーは、やはり注目が集まる傾向にあります。

 

ハイブリッドカーを検討するとき、気になるのが「環境性能」と「走行性能」そして「本体価格」のバランスではないでしょうか。

環境に良いのは大前提ですが、あまり加速感が感じられない・車両自体が減税されていても高そう、というイメージを持つ方が多いのもハイブリッドカーの特徴といえます。

 

今回はそんなBMWの「ハイブリッドカー」の特徴や魅力について比較していきます。

BMW 330e Touring

 

 

BMWの「プラグイン・ハイブリッド」その特徴と魅力は?

まず、BMWのプラグイン・ハイブリッド車の特徴や魅力に触れる前に、いわゆる「ハイブリッドカー」についても簡単に押さえておきましょう。

 

プラグイン・ハイブリッド車については、さらに詳しくメリットをお伝えします!

 

3タイプのハイブリッドカーの特徴と違い

ハイブリッドカーとは、基本的に「2つ以上の動力源を持ち、必要に応じて切り替えて走行することが可能な車両」のことを指します。

具体的には「HV」「FCV」「PHV」の3タイプが現在市場販売されています。

 

「HV(Hybrid Vehicle)ハイブリッド車」はガソリンエンジンとモーターを組み合わせて走行する車両のこと。

ガソリンエンジンを駆動中にモーターを充電、シチュエーションに合わせてそれぞれを切り替える形式が中心です。

日本では最も歴史の長いエコカーでもあります。

 

「FCV(Fuel Cell Vehicle)燃料電池自動車」は水素と酸素の燃焼により動力源を確保する車両のこと。

CO2の排出量がほぼ無いことから環境に優しいといわれていますが、まだ本体価格も高価で、水素ステーションも都市部に一部あるだけという形のため、本格的に導入されるのはまだ少々先のことと予想されます。

 

現在注目を浴びている「PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)プラグイン・ハイブリッド車」。

ガソリンエンジンとモーターを組み合わせて走行する点においてハイブリッド車と共通ですが、モーター用バッテリーに電源コードを用いて充電することが可能で、ガソリンエンジンの使用頻度を調節することもできます。

 

プラグイン・ハイブリッドのメリット

「プラグイン・ハイブリッド」が近年注目を浴びている一番の理由は、完全に電源供給によるモーターで駆動する「EV(Electric Vehicle)電気自動車」という点と、ハイブリッド車の「良いところ取り」である点に尽きるでしょう。

 

電気自動車では環境性能は抜群でも、どうしても本体価格が高くなったり、一般的な車両と比較してしまうと最大出力の面で物足りない一面が拭えませんでした。

また、都市部を除き充電ステーションが少なく、電気自動車で長距離ドライブには不安が残る傾向にありました。

 

ハイブリッド車は、ガソリンとモーターの切り替えで環境に優しく必要に応じて力強い走りが可能となりますが、モーター使用時には自己発電によるモーター出力となるため、発電時にもガソリン消費がある点がネックといえます。

 

その両方のメリットを生かし、デメリットをカバーするのがプラグインハイブリッド車です。

なお、BMWのいわゆるハイブリッドカーはすべて「プラグイン・ハイブリッド」仕様となっており、今のニーズにフィットしたラインナップとなっています。

 

※BMWでは同じくエコカーである「BMW i3」のみが純粋な「EV車両」となります。

詳しくはこちらをご覧ください。

BMW i3の魅力全貌!スペック・デザイン全特徴をご紹介

 

 

BMWのプラグイン・ハイブリッド、各ラインナップの基本スペックを比較!

BMW 330e Touringのインテリア

BMWのプラグイン・ハイブリッドを、さっそくご紹介していきましょう。

 

BMWのプラグイン・ハイブリッドを見分けるポイントは、型番に「e」が付いていること。

ボディサイズやボディタイプも各種取り揃えていますよ。

 

プラグイン・ハイブリッド、各モデルの特徴

BMW 2シリーズ 225xe アクティブ ツアラー

1.5L直列3気筒DOHCガソリン・エンジンで 最高出力 100kW〔136ps〕※システム・トータル:165kW〔224ps〕/4,400rpm、最大トルク 220Nm〔22.4kgm〕※システム・トータル:385Nm〔39.3kgm〕/1,250-4,300rpm。

電気モーターは最高出力 65kW〔88ps〕/4,000rpm、最大トルク165Nm〔16.8kgm〕/3,000rpm。

 

2シリーズ独特の比較的コンパクトでありながら、長距離ドライブにも対応のツアラーモデルです。

加速性は2シリーズの他モデルと比べると少々穏やかではありますが、ツアラー独自のハンドリングの動きなどがキビキビと伝わる点は健在です。

 

BMW 2シリーズ アクティブ ツアラーは、あらかじめLuxury仕様となっているのも魅力のひとつです。

BMW 2シリーズ アクティブツアラーの魅力!スペックや性能もご紹介もぜひご覧ください。

 

BMW 3シリーズ 330e セダン

2.0L直列4気筒DOHCガソリンエンジンで最大出力135kW〔184ps〕※システム・トータル:215kW〔292ps〕/5,000rpm、最大トルク300Nm〔30.6kgm〕※システム・トータル:420Nm〔42.8kgm〕/1,350-4,000rpm。

電気モーターは83kW〔113ps〕/3,170rpm、最大トルク250Nm〔25.5kgm〕/3,170rpm。

 

M Sportの良さを活かしつつ環境に配慮したプラグイン・ハイブリッド車で、最大出力自体は320iと同程度です。

 

BMW 3シリーズ セダンの魅力!すべての特徴をご紹介もぜひご覧ください。

 

BMW 5シリーズ 530eセダン

2.0L直列4気筒DOHCガソリンエンジンで最大出力135kW〔184ps〕※システム・トータル:185kW〔252ps〕/5,000rpm、最大トルク290Nm〔29.6kgm〕※システム・トータル:420Nm〔42.8kgm〕/1,350-4,250rpm。

電気モーターは83kW〔113ps〕/3,170rpm、最大トルク250Nm〔25.5kgm〕/3,170rpm。

 

システム・トータル最大出力185kW〔252ps〕、システム・トータル最大トルク420Nm〔42.8kgm〕と、システム・トータルの最大トルクは530iより高く、走行感は高い水準をキープしています。

 

BMW 5シリーズ セダンの魅力!すべての特徴をご紹介もぜひご覧ください。

 

BMW 7シリーズ 745e セダン/745Le xDrive

3.0L直列4気筒DOHCガソリンエンジンで最大出力210kW〔286ps〕/5,000rpm、最大トルク450Nm〔45.9kgm〕/1,500-3,500rpm。
電気モーターは83kW〔113ps〕/3,170rpm、最大トルク265Nm/1,500rpm。

 

他のモデルと比較しても遜色のない、さすがフラッグシップ・モデル、という納得できる一台です。

 

なお、745Le xDriveはeシリーズのナンバリングモデルでは珍しい4輪駆動となっています。

BMW 7シリーズの魅力!すべての特徴をご紹介もぜひご覧ください。

 

BMW X3 xDrive30e

1,997cc直列4気筒DOHCガソリンエンジンで、最高出力は135kW〔184ps〕※システム・トータル:215kW〔292ps〕/5,000rpm、最大トルクは300Nm〔30.6kgm〕※システム・トータル:420Nm〔42.8kgm〕/1,350-4,000rpm。

電気モーターは80kW〔109ps〕/3,140rpm、最大トルク265Nm〔27.0kgm〕/1,500rpm。

 

基本的にX3 xDrive20iと同じエンジンを使用しています。

モーターは、途切れることのないそのパワーでガソリン・エンジンの駆動力をサポートすることはもちろんのこと、電力のみのゼロ・エミッション走行においても、最高135km/hまで加速できます。

 

BMW X3の魅力全貌!スペック・デザイン・性能すべてをご紹介もぜひご覧ください。

 

BMW X5 xDrive45e

2,997cc直列6気筒DOHCガソリンエンジンで、最高出力は210kW〔286ps〕※システム・トータル:290kW〔394ps〕/5,000rpm、最大トルクは450Nm〔45.9kgm〕※システム・トータル:600Nm〔61.2kgm〕/1,500-3,500rpm。

電気モーターは83kW〔113ps〕/3,170rpm、 265Nm〔27.0kgm〕/1,500rpm。

eモデルの中でも強めのエンジンを搭載した一台です。

 

Xシリーズとしての力強さは残しつつも、eモデルならではの環境配慮も欠かさない一台といえます。

BMW X5の魅力全貌!スペック・デザイン・性能すべてをご紹介もぜひご覧ください。

 

BMW i8 クーペ/ロードスター

1.5L直列3気筒DOHCガソリンエンジンで、最高出力 170kW〔231ps〕/5,800rpm、最大トルク320Nm〔32.6kgm〕/3,700rpm。

電気モーターは最高出力 105kW〔142,8ps〕/4,300rpm、最大トルク250Nm〔25.5kgm〕/100-4,100rpm。

 

大きなボディで4輪駆動の設定となっており、前後の駆動輪と駆動方法を切り替えることが可能なモデルとなっています。

 

BMW プラグイン・ハイブリッドの基本スペック

BMW プラグイン・ハイブリッドの基本スペック

 

BMW プラグイン・ハイブリッドの価格帯の比較

 

BMW プラグイン・ハイブリッドの価格帯の比較

モデルにもそれぞれ特徴があり、ボディサイズやイメージした走行シチュエーションなどが違いますので、価格帯にも大きな差があります。

それぞれの特徴やサイズ感を投影した価格帯、という点も垣間見られるのがおもしろいところですよね。

 

 

BMW eモデルとBMW i8だからこそ選択肢も豊富!

BMWのプラグイン・ハイブリッド仕様車はそれぞれに個性があり、元となるモデルの利点を活かしつつもプラグイン・ハイブリッドだからこその環境問題への配慮と走行感との絶妙なバランスを感じることができます。

 

現行モデル全てにプラグイン・ハイブリッド仕様車があるわけではないものの、今後世の中のニーズに合わせてその幅を拡大させる可能性は多いにあります。

 

電気自動車としての顔を持ち合わせているプラグイン・ハイブリッドの中でも、BMW i8はちょっと前輪と後輪でエンジンを変えて走行できるなどより特殊な個性を見せつける一台となっています。

 

ぜひそれぞれのプラグイン・ハイブリッド仕様車も、お近くのディーラーで確認してみてくださいね。

 

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